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~悠久の旅人~  作者: FLASH
5/14

開始

今回の文は個人的に中途半端に切れていると思いますが…更新頻度を優先させて頂きました。

やーっとテスト期間終わったか。部活とかでむしろ時間無いな!w





「さて、改めて自己紹介といきますか。俺はシレン。シレン・フィリアーノだ。」



「ん~…私はねーイルリル・クリミナル。それにしても…ねぇ君?なんでそんな話し方にゃのー?もっとさ~…うん、え~っと、そうそう!子供っぽく!」



 …色んな意味で言葉破綻してやがるな。だがまぁ…子供っぽくないというのは自覚している。意図してやってもいる。それに見た目は十五歳程度のはずだ。常に「幻想」(イリュージョン)使っているしな。



「この感じでなれてしまったのですよ。」



 そういって流すと、イルはやっぱり不満そうな顔をしている。



「とりあえず依頼について話し合いましょう。そちらでなんか情報はつかんでいますか?」



「いいや~」



 …即答だったよ。流石にビックリだ。



「…マジですか?噂程度の情報も?」



 口調が崩れた。まぁいいだろ。ある意味どっちも素だ。



「いや~帰ってきたばっかりだったしさぁ~友達に帰ってきたって言う報告もしてないんだよね~」



 そこまでか…どうやってジャッカルとして生き残ってきたんだ。この軽そうな姉さんが…



「…まぁいいでしょう。まずは僕からの情報です。」



 ちなみに俺はこの街でそれなりに顔が通っている。まず一年間ここで暮らしていたこともあるが、ほかにもなんどか人助けなどをして万屋(よろずや)として名が通っている。正直不本意だが。



 とりあえずまぁ顔が広いのだ。となると、噂や色々な情報などが自然と耳に入ってくる。



「えーっと盗賊についてですが、この前依頼を受けた時にも聞いたように、何度も捕縛に失敗しています。ちなみにその間一人も殺していないそうです。」



「ほむ~」



 …ほむ~ってなんだよ。



「盗人は単独犯。得物は細剣(レイピア)。多くがそうであるように、夜間の行動をしているようですね…?どうしたんですか?」



「ん…ちょっとね…」



 勘みたいなものだろうか。にしても…この表情の変わりよう。なかなかのやり手であることは間違いなさそうだ。見た目じゃ分からねえもんだな。



「とりあえず続けます。身長は百五十前後、歳は黒いコートに頭巾を被ってるせいで分かりづらいとか。剣の腕前はかなりのもので、路地を使って戦いをしてくるので集団戦は意味をなさないらしいですね。それと、異常な身体能力で、壁を蹴って屋根にのぼるとか。体が光っているように見えたそうなので身体強化系の魔術を使っていると思われます。」



「そうね~それだけ情報があれば上出来でしょ~!」



 …さっきのシリアスモードは?



「とりあえず疲れた。ご飯。食べに行こう。」



「え?あ、ちょっ、ひっぱらないで!」




<><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><><>





「ん~おいし~♪」



「ハァ…そんなにデザートばかり食べてるとふ「なんか言った~?」…なんでもないです。」



 怖かった。かなり怖かった…あれが殺気と言うものか。使えると便利そうだが使われると厄介だな。今みたいに。当の本人は…どうやら食べ終わったようだな?



「にゃは~おいしかった~♪とりあえず支払よろしくねん♪」



「ちょ、なんで…」



「私の心の傷がデザート代で治せるんだから~安いでしょ?」



 …反論できない。後で報酬金から抜いてやる!



「わかりましたよ…(チッ)」



「ねぇシレン君?」



 ビビった。舌打ち(心の中)がなぜか聞こえたのかと思った。



「模擬戦闘してみない?」



 これは聞こえたのかもしれないな?心の声が。



「これからその盗人と戦うことになるんでしょ?それならあらかじめお互いの手札とか確認しておいたほうが、背中を預けられるでしょ?」



 …全くこの人は。すごいんだか、抜けてるんだか…な。



「いいですよ。その前にちょっと行きたい所があります。ついてきますか?」



 見るとイルは、興味を示しているようだった。ちなみに行くのは魔道具店で、今後必要になるだろう物を注文しておいたのである。魔法使いたちは、基本的に自分の身は自分で守らなければならない。騎士職の者と行動しているならまだいいのだが、そうでない場合は詠唱の間自分の身は自分で守らなければならない。それに敵と戦う上で、長く重たい杖は邪魔だ。練習の時などは魔力変換効率が良い杖のが圧倒的に良いが、対人戦となるとどうしても被弾を覚悟しなければならない。攻撃を受けてしまったら魔法は確実に失敗(ファンブル)する。それだけはしてはならないし、相手にそれをさせてはいけない。そしてそのための準備は一年、いや、半年の間だがしっかりと行ってきた。



 そうこう考えているうちに目的地についたようだ。俺はなじみの店、「ダイオラマ魔道具店」に入っていく。



「お、シレン君か!注文の品は昨日届いたばかりだよ!」



 ふむ。勘も稀にはいい働きをするじゃないか。



 そう思いながら注文の品を受け取る。注文の品とは魔法発動用媒体の短剣(ダガー)型だ。名は「イーグルダガー」(鷲の爪)という。独特な形をした剣で、なかなか面白そうなので買った。



 短剣を扱う為の技術は、先ほど言った通り半年をかけて学んだ。



 並み程度の相手なら軽くあしらえる位の技術で、それなりに経験をつんでいるやり手でも、それなりに戦える位の自身がある。短剣は攻撃には向いていないが路地の戦いなので魔法の詠唱が完了すればそれなりのダメージを与えられるはずだ。防戦一方でも大丈夫だろう。



 とりあえず「イーグルダガー」を持った俺は、何度か試しに振ってみることにした。この店の奥には小さいが練習場のようなものがあるのでそこを使わせてもらうことにする。



「奥ちょっと借りるぜ。」



「あぁ、試し切りか?やってきな。」






          ~練習場~






 とりあえず「イーグルダガー」を一薙ぎしてみたが…



(…軽いな)



 軽いというのは悪いことではない。ただ、感覚が違うということ。そしてもうひとつ。



(細剣というのなら大丈夫かもしれんが…剣を弾かれたらまずいな)



 これだ。



 軽い剣というのは重い剣と比べるとどうしても力負けする。短剣だからよっぽどのことがない限り弾き飛ばされることはないだろうが、それでもやりづらいことは確実だ。



「まぁしかたないか。」



 剣を振る音が聞こえたので振り返ると、イルが剣を振っていた。片手用直剣だ。刀身の部分に宝石が埋め込まれているのを見るとこれも魔法発動用の媒体のようだが。



「とりあえず模擬戦闘、始めましょうか?狭いですけど、魔法を使わないならここでもできますし…他に場所を知っているなら、そこでもかまいません。」



「お~知ってるよ~移動しょ~か~」



(…ホントに何語だこれは。)



 そう思いながら俺はイルのあとについて行った。


さて。この後書き欄ですが、本編キャラ入れるか迷ってます。

今までノーマルで通してきちゃったからね。本編に入ったらやるつもりだけど、ホラ、序章ですから。

イルのセリフは誤字っぽいけど誤字じゃないはずです。多分。ぜひ慣れてくださいw

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