邂逅
本日2回目の投稿です。
だしましたよーイルリル。名前とかその場で考えましたが。
ぱっと頭に思いついた名前だったりするので無意識に他の人の作品と被っているかもしれません。
そういう場合は指摘してください。
「おかえり~」
依頼所に入るなり、そう声をかけられた。これも新しくジャッカルになる人が少ないゆえだろう。
それに、外から見たところ、依頼を受諾する場所は別に設けてあるようだった。そういう依頼所は、大抵、名が通っているものである。
「あ?はじめて見る顔だな…依頼主か?いや、場所を間違えるほどバカにはみえんな…というと、やっぱり新参者か。珍しいコトもあるもんだな。」
カウンターの後ろに居て、俺に最初に声をかけた人は、そう言いながら、俺に紙とペンを渡してきた。依頼所では、依頼を受諾するうえでの身分証のようなものを作るらしい。俺はそれにサインをした。
「ふむ…シレン君かね。了解した。私の名前はクリード。早速だが依頼を頼めるかな?」
「なんだと?人手が足りない?」
思わず大きい声が出てしまったが、周りの反応はないようだ。見渡してみると、何人も人がいる。なのに、なぜ俺に依頼を回すのだろうか。
「はは、驚いているようだがね…私は人を見る目だけはあると思っているのだよ。そして君にならこの位の依頼でも任せられるとね。」
俺は内心驚いていたが、なにくわぬ顔で、
「依頼の内容は?」と、聞いた。
「なに、そう難しい物じゃあないさ…最近ここらで盗みをしているヤツを捕らえてほしいっていう依頼だ。いかんせんこの盗人は腕がたつようでね、失敗に失敗を重ねてうちの依頼所に回ってきたってワケなんだ。頼めるかい?」
「了解した。契約金はいくらだ?」
俺は依頼を受ける際に必要となる契約金について聞いた。簡単な依頼だといらない場合もあるが、多少なりとも難しい依頼である場合この契約金が必要になる。契約金は依頼を成功させればそのまま帰ってくるが、依頼に失敗したり、依頼をキャンセルした場合には契約金が帰ってこない…いわゆる手付金である。
「いや、今回はいい。最初の依頼だし、君はあまり余裕がないようにも見えなくもないからね」
この親父、わかってやがる。俺は不謹慎ではあるが内心ほくそ笑んでいた。初の依頼にしてはレベルが高い依頼であると分かり、名を上げるのにもなかなかいい条件であると俺は思った。そのうえ今回ばかりとはいえ、契約金無料。これ以上の条件はまずないだろう。新参者の俺にとっては。
「この依頼「へー面白そうじゃない。わたしもつれてってよ~。」…なんだ、あなたは?」
…話の腰を折られた。ジト目をカウンターのクリードへ向けると
「あぁ、イルか、帰っていたのかい?」
どうやら知り合いのようだ…ということはこの依頼所に所属しているんだろう。
「ついさっきね~。ほいっちょ、コレが依頼の物だよ~」
なんだほいっちょって…まぁいい。とりあえず聞くことがある。
「このイルさんとやらは腕がたつのか?」
するとカウンターで物の確認をしていたクリードは
「ん?ああ、少なくともこの依頼は任せられるぐらいだな。」
…ならよしとしよう。かなり頼りないが…まぁ大丈夫(?)だろう。
「とりあえず依頼は受諾しよう。イルさんとやら。分け前はどうする?」
「あ~七・三でいい?もちろん私が三割。それと私はイルさんとやらじゃなくてイルリルだよ~イルって呼んでね?」
「…わかった。イル、それでいこう」
こうして俺の初めての依頼が始まった。
…文が短いのは仕様です。
…ウソです言い訳ですよ。
長文書けねえ…コツとかあるんでしょうか。
とりあえずこれからも頑張らせていきたいと思います。
戦争、本編が始まるのは大分あとになりそうです。
「第1章」もしくは「序章」と捉えてください。
P.S.なんかいいサブタイトルあったら教えてください…思いつかないんですよね…