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~悠久の旅人~  作者: FLASH
13/14

旅路

1月半ぶりの投稿でしょうか…

夏休み中ずっと某ハイスペックTPS(これで分からない人は多いと思いますが、とりあえず気分で伏せ)をやっていて、

夏休みに入ったら投稿しようかなーと思いつつも、寮ではできないという誘惑に負けました。

すごいすいません。

執筆自体久しぶりなので、なんか色々齟齬とかあると思いますが、指摘してくださるとうれしいです。

校閲は頑張ってるので誤字はないと信じています。たぶん。







「解析…投影?」



 そんな馬鹿げた魔法が…?



「解析の魔法はもうできてるの…私もそれを、使える。」



 それな、馬鹿げた魔法があるのか。俺はそう思った。解析ということはそれを理解すること。そしたらどんな国をも滅ぼせる。投影もそうだ。物理効果に特化した無属性の魔法でさえ、数秒の顕現しかできないのに、それを投影…ということは、魔力を固定させ、完全に物質に組み替えられるということか。それは敵国でも容易に武器を持ちこめるってことだろう。



「といっても…この解析の魔法、ただ単に物の解析が限界なんだって…。それ以上は、細かすぎる?らしいし。」



 …ということは?



「だから本命は投影の方みたい。この魔法を売れば、この領地は一生繁栄し続けるだろう!なんてバカなことばっか言ってた…。」



「物の解析?ってコトは盗みもそれでやってたのかな?」



 イルの質問に、ゆっくり、小さく首肯する。



「ふむ…そんな魔法があるの…いや、まだないのかね。」



あ、居たんだ。



「もしかしたら、もうそろそろ完成してる頃合いかもしれない。」



「あなたのお父上は、それをどうするつもりなのかしら…?」



「わかんない…でも、売るってことは…」



「帝国は…金がないからな。連合にでも売って、戦争でも連合がしかけた後に地位を貰うってとこだろうな。」



 再びの首肯。

 


 最初は、金がなかったら依頼所に来ただけだったんだが…。



 …俺には、厄介事が付いてくる能力でもついてるのか?『一年前までの日々のように』…。

そんなことよりもだ、これは世界――――スフィナは関係ないかもしれないが――――規模の問題であるはずだ。この魔法が完成したなら…連合は、帝国の重役を思う存分に屠ったあとで、戦争をしかけるかもしれない…。



 もっとも、その時にリリアの親は物言わぬ人形になっているかもしれないが。人間を迫害する連合が、人間に地位を与えるはずがないから。



「うん…父さんは、私がこの研究のコトをしらないと思ってるから追ってこないけど、知ってるって分かったら多分…――――  」



 そりゃあ、な…。俺にはリリアの唇の動きが大体見えた。読唇術ってのもなかなか便利だ。完全ではないが…十中八九、『殺される』だろう。



「だけど、もっかいだけ、話してみたいの。考え直してくれないかって…。」



「そういえば、その秘密の研究、どうしてリリアちゃんが知ってるの?」



「そ、れは…」



「言いたくない事、かな?」



沈黙。



「う~ん…じゃあ気が向いたら話してね?シレン君に。」



「そこで俺ですか。」



「イヤ?」



「…そういう訳じゃないんですけど。」



「ならいいじゃん♪」



 おかしい。その理屈は絶対におかしいと思う。



「…とりあえず依頼内容を、細かく。」






























「…裏とかあるんじゃないんですか?」



「ないない、ただの護衛だよ~」



 …ホントか?



「も~レン君も疑り深いねぇ」



「それは一応褒め言葉として受け取っておきましょう。それと、呼び方は統一できないんですか?」



「それはできない相談ですなァ」



 …そうなのか。いや、なんで納得して、まぁ、しかたないな。



「んんっ!まぁ、そういうコトだから、アンタは私の護衛役なの。」



「確定なのかよソレ。」



「わざとらしく咳なんてしちゃて~構ってもらえなくて寂しかったのかにゃん?」



 ぶんっ



「なんでソコで俺を殴る!」



「あんたならあんまり怖くないからよ!よけるなっ!」



そんな騒ぎを続ける隣では…



「ホラ、息ピッたしじゃない」



「ケンカするほど仲がいいとは言うが…」



笑うイルリルの傍で、顔に手を当てて首を振っているおっさん()がいたとさ。





































「…馬車なんて久しぶりに乗るな。」



「ん?乗ったことはあるの?」



 言った後で失言だったかな、と気づく。が、



「んー普通の人は乗ることあんまりないと思うんだけど…護衛とか?」



 いいように誤解してくれたらしい。



 今はあまり馬車は流通してないらしく、普通の人間は旅は徒歩と決まっている。馬車に乗るのは貴族か商人位だ。おおかた商人に道中護衛を依頼されたとでも思ったのだろう。実際は違う。



 特にたししたことでもないかと思い、口を閉ざしていたのだが、



「ねーレディがお話にお誘いしてんだから気前よく返事くらい返せないの?そうだーだけでもいいじゃん。」



言われたので、軽く返す。



「レディなんて見当たらないんだが?」



ゴツッ



…地味に痛い。



「あーあーあーアンタに期待する方が間違ってたねー御者する人形とでも思っとけば良かったなー」



そういえば俺は、見よう見まねだったが御者をやっている。案外かんた――――



「無視すんなっ!」



 避ける。



「避けるなぁ!」



「楽しそうだな?」



「何処がよ!」



 げすっ



「ぐふ」



「おっしゃヒット!」



「蹴りはヤメロよ…蹴りは。」



「へーんだっ!最初に避けたのが悪いのよ。」



 なんだかんだで楽しそうな二人だった。















なんかシレンには色々な能力があります。

読唇術とか、模倣術とか。そんな感じ。

キャラ安定してるかな…

と、ちょっと不安ですナ~

自分も夏の間に随分キャラが変わった気がします。

普段は猫かぶってますケドネ~


ん、いや関係ないッスね。

とりあえず定期更新は期待しない方向でお願いします。

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