移行
サブタイトルをつけるのに、毎回そこそこ悩んでいます。
いやー…最初の方は楽だったんだけど…段々大変になって来た。
ていうか、1話書くのに、何回にも分けて書くと、書いていて意味不になることが度々あります。
ていうか、この第一章ですが、もはや本編と化しています。
簡単にちょこちょこ書いて終わらせるつもりだったのですが…
世の中うまくいかないものですねぇ…。
むしろもともとの本編のが短くなる気がします。
…初めての依頼は終わった。もちろんなかなかの手ごたえがあるもので、それなりに楽しむコトもできた…。が、問題はまだ終わってない。むしろ始まったの方が正しいだろう…。
今、俺達は大通りを歩いている。ちなみに問題とは、この『俺達』の中身のコトだ。
俺自身はもちろん良い。
そしてイルも依頼を一緒に行った仲間だ。なまじ美人なせいで、視線が痛いし、ちょこちょこ不意打ちを入れられるのは問題と言えば問題だが…というか、この不意打ちはなんだ。俺がなんかしたか?
本命(無論変な意味ではない)はこの盗人の少女だ。これが俺に突き刺さる視線と攻撃をかなり過激なものにしている。
飛び蹴り、拳骨なんて、酷い時は数秒に一発ある。本当に勘弁してほしい。しかも攻撃してくる何人かが、涙目で叫びながら攻撃してくるのだ…。俺はなんかしたか?
ただでさえ極度の緊張で疲れているというのに…イルはまだシリアス入ってるし、盗人の少女は完璧に笑いまくっている。
そうそう、この少女だが、拘束は特にしてない。服装は、いままで着ていた黒いコートを手に持ち、俺が着ていた薄手のコートを着ている。剣はイルが持っているが。
名前は、聞きもしないのに教えてくれた。リリアと言うらしい…
それでだ。さっきの問題も、この子がおとなしくしていてくれれば、何割も問題が減るはずなんだ!
からかっているつもりなのだろうが、最初は腕を絡めてきた。俺はとりあえずそれを振り払ったんだが、そしたら後ろから、
『こんな可愛い子の腕を振り払うとかどんな教育受けて来たんだぁぁぁぁぁぁあ!』
とか言って飛び蹴りされた。肩の当たりだったからまだ良かった…あの威力で腰とかに喰らってたら、数分立てなくなる所だった。ちなみに叫びの方は、支離滅裂で、聞き取れなかった。
しかし、もちろんこれだけでは終わらない…。
その後、何を思ったのか、やけに纏わりついてくるのを適当にあしらっていたら…
攻撃が酷くなった…。俺が何をしたってんだ!
ちなみにこの光景は、周りからしたらイチャついてるようにしか見えていない。一応シレンも平民ではないから、そういうことには疎い…のかもしれない。いや、鈍いだけである。
…とうの本人からしたら、全く、良い迷惑でしかない。
シレンは今、ここ最近で、一番ダメージが溜まっている。もはや、反抗する気力も失せていた…。
しばらく経った後、もはや現実逃避に入ったシレンを見て、リリアはからかうのをやめた。魚も生きがよくないと、やはり弄りがいがないらしい…。というか、この少女に危機感はあるのか。はなはだ疑問である。
そうこうしている内に、シレン達は、依頼所に到着した。
もはや抜け殻と化しているシレンを置いておいて、イルは、
「依頼は無事に完了しました。」
淡々と報告した。依頼所に入って、壁際のイスにリリア(本当に捉えられるという自覚はあるのか?)と腰かけていたシレンは、回復しつつある精神で、
(普段との差が激しいよな…イルは。)
などとハッキリ言って呑気なことを考えていた。となりでリリアは物珍しそうに周りを見渡していた。この姿を見ただけでは、ただの迷子(にしては少々大きいが)を保護したようにしか見えない。
依頼所の主であるロバートと、イルは、依頼についての会話をしていた。大方事後処理だろうが…。
そんなときロバート(知っている人は知っている、この依頼所の主)がリリアに話しかけた。
「君にはちょっと見おぼえがある…名前を教えてくれないかね?」
「あたし?」
そういうとロバートはゆっくりと頷いた。
「…なんか事情を知ってるみたいね…。分かった、言うわ。私の名前は『リリア・イルスティナ』。それだけでも大体わかるでしょう。」
その返事を聞くと、ロバートはため息をついた。
イルは無表情でその会話を眺めていたが、唐突に口を開いた。
「…今後のその子への対応はどうするのですか?見たところ、なにかしら事情があるようですが…。」
ちなみにこの時、シレンは
(なんか俺のけ者にされていないか…?)
ということを考えていた。数秒後、なにかを考えていたロバートは、意を決したように言った。
「リリア君には、シレン君と一緒に、ここから少し離れた、『イルスティナ領』に行ってもらう。」
「ちょっと待て。…いや、少し待ってください。少なくとももうちょっと事情を…。」
「ふむ…それはリリア君が話してくれるだろう。これからリリア君と少し話がある。報酬は後日払うから、とりあえず今日はこの依頼を受けてくれるか、それを聞きたい。」
「え、まぁそれはいいのですが…」
「それはよかった。リリア君とイルは一緒に来てくれ。そうだな…シレン君。また明日だ。昼頃でいいかい?」
「はあ…。」
「それでは少し失礼するよ。」
…新しい依頼が入ったことを喜ぶべきなのか…?
シレンはその頃、二度目の現実逃避をしていた。
最近この小説書いていて、矛盾点がないか心配です。
もはや自分でも把握できていないというカオス具合。
これからも精進していきたいものですな~。
あっはっはっは~…。
テンションって無理に上げるものではないですねー
虚しくなります。
これからもがんばりますので、よろしくです。