lost memory
はじめましてー FLASH です。
今回の「剣と魔法と1つの世界」。これが初投稿となります。
2次創作とかのがいいのかとは思うんですけど…(金銭面が…)あぁいやなんでもないですよーアハハのハ
本編に入るのは文字数少なめ、章数多めのプロローグが終わった後になります。
先輩方にはご指導をよろしく願いたいところです。
できれば本編からでも話が分かるよう書きたいですね―
ここは魔法が存在する世界だ。
俺は貴族の家に生まれて育った。世間一般に知られているように貴族の生活は裕福なものである。俺は貴族の義務とでもいうかのように魔法学校に通い、首席で合格し、王にさえ謁見が許されたことがある。そんな俺を両親は持て囃し、他の貴族たちに自慢などをして悦にひたっていた。俺はそういったことはあまり好きではなかったが、自分の親が喜んでくれるのはとてもうれしかった…―――
―――だが、俺には『神童』とさえ呼ばれる弟ができた。
その弟はわずか十歳で絵の国際コンクールの賞やピアノコンクールでの賞をたくさんとり、それに俺と同じ首席で魔法学校を卒業した。
その時からだ、両親なんてただの道化だと気がついたのは。
その時から俺は両親に持て囃されることはなくなった。
その時から俺は両親から話しかけられなくなった。
その時から俺は両親によって弟を見習わなければならなくなった。
その時から俺は両親にほめられることはなくなった。
そして、俺の存在は、俺の両親にとって空気でしかなくなった。
俺は夜中に家を抜けだして何度も家の裏の森で泣いた。悔しさに吠えた時もあった。
ただ…俺は不幸ではなかった。
両親にそこまで言われ、絶望感があった他に、今まで縛られていたものから解き放たれた解放感があった。
―――俺は生後三ヶ月が経つ頃には会話ができるようになっていた。ただ、周りに合わせてしゃべらないようにしていた。
また、二年が経つ頃には字も覚え、半年後には父の蔵書である千数百にも及ぶ本を読み終え、その半年後にはその全てを理解し、今と対して変わらない知識量を身に着けていた。
学校では周りに合わせ、他の人たちと会話したり、授業を受けたりしながらも、ずっと考え事をし、知識と理解を深めることだけに時間を使っていた。試験の時も確実に一位のとれるギリギリの点数を取り魔法の実技試験ではだれよりも難しいながら、その数段上の魔法の魔力を練る練習をしていた。
暇なときは裏の森の奥で修業をし、それでも暇なときは図書館へ行き本を読み漁った。
―――どこで間違えたのか。いや、これで正しかったのか。
その思いはいつまでも消えなかった。ただ俺は知っていた。貴族の鎖から解き放たれた後には広く、素晴らしい世界が待っていると。
―――だから俺は家を出た。上位魔法で自分の体位そっくりの、本物の人かのような人形を作り、その顔を潰し、あたかも血のような液体を周辺にまいて置き去りにして。
自分のこれからの生活に必要なように宝石をいくつも持ち出し。両親に貰ってずっと貯めておいた金を使って買った杖を持って。
風の噂で、家族は一家心中したという話を聞いた。これで一つの貴族が完全に消し去られた。なぜなら「貴族の息子」であった誰かはすでに消え、ここにいるのは、全てを捨ててここにいる「俺」であるからだ。
俺の名前は「シレン・フィリアーノ」。いまは無き一つの貴族の子孫にして、強き力を持った十二歳の少年だ。
それから五年、魔法の修練、武道、戦闘用のアーティファクトの精製などを行い過ごした俺は新たな世界を見るために旅立ち…そして、戦争に参加することになった。
短いですね。短いよ!って突っ込んでください。
学業やりながらだと時間ないしさー(ry 以下言い訳
前書き見たらわかるかと思いますが、文章短め章数多めの構成になる予定です。
更新は極遅。でも最後までは頑張って書きたいと思います。
次回は本編時の主要メンバーの紹介です。本編に入るまでにちょこちょこ改訂するのでネタバレはあまりないように…したいところですが、どうしても出てくると思うのでネタバレ嫌いな人は飛ばしていただきたい。