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トゥルゥストーカー  作者: フルフルボディ。
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僕達の真実

第一話「第三次世界大戦と僕達」


オクライナとレシアの戦争が終結し、オクライナの粘り勝ちで戦争は終わった。そう誰もが思っていたんだ、けれど、レシアの大統領はそれを面白くはなかったみたいだ。そりゃそうだろうな。自分自身で我が国の勝利を本気で確信していて国のライフラインもハッカー集団や他国の勝手な正義で潰されても、必死に頑張ってきて、他国の大使達にセレモニーでフルシカトされてもずっと耐えてきた。敵国であるオクライナに負けたとしても自ら死ぬ覚悟も決めていたのに、オクライナの大統領はこう言ったんだ。


「生き続け、戦争でなくなった人々の悲しみと怒りを毎日休まずに考えてください。レシアが日本から奪った土地を始めとするあらゆるものは全て約束通り、日本に返還します。レシアの半分ほどの国土は我々が戦争の対価として貰います。」


30歳を過ぎたばかりの小僧にこんなこと言われたんだ、二人きりではなく各国のマスメディアがマイクと目が潰れるんじゃないかって位のカメラの無数のフラッシュが煌めくあの場所でだ。俺もあのじいさんは大嫌いだがちょっとだけ同情しちまったよ。俺だったらどうしていたんだろう。その後、自暴自棄になったのか、とち狂ったのかは馬鹿な俺には分からないけれどミサイル大好きな北の国の暴帝、ユウセンの肉ダルマと手を組んで俺が住んでる国の国会議事堂にミサイルをぶっぱなしてきやがった。俺ら日本人が平和条約で核を保有出来ないからって、いつもの排他的経済水域のEEZではなく、アホの総理と居眠りジジババが溜まり場にしてる所に落としやがった。こんなことしたらもちろんアメリカは黙っちゃいない。

平和ボケした地球には余りにもキツすぎる目覚ましとなり、瞬く間に世界は戦火という狂炎に包まれ、3日もしない内に人類の3分の2は死に絶えた。生存本能なのだろうか、詳しいことは分からないが俺達人類は新たなる人類として進化し焼け野原となった放射能物質が特盛の海が枯れたこの世界でも生活することが可能となった。全員がそうなった訳では無いので苦しみ、もがいて命を落とす人もたくさんいた。食べ物なんてないからその辺の死体を食べて命を繋ぐ人もめちゃくちゃいた。カニバリズムだ、禁忌だとか、今この瞬間に俺達と同じ状況になれば分かる。

いつも蛇口をひねれば水が出てきてそれを飲むのが普通だけど、俺は今、男か女かも分からない死体を解体して血が残ってないかを確認している最中なんだよ。食べなくても人間は二週間位は平気だって言うけど、水分は3日摂取しなかったらアウトらしい。

人の体ってのは70%以上が水分だっていうし、そゆことかかな、もう死にそうだ、いつもならすぐに水分を確保できるのに今日はなんて日だよ、収穫が0なんて初めてだクソが!ダメだ意識が遠のく、大学受験前で俺なりに必死こいて勉強してる大事な時期で受験まで100日切ってて、すごいワクワクしながら本番に挑むつもりだったのに、マジかよあんまりだぜ、俺の両親が出した今までの学費と俺の18年分の苦労を返せ神様クソ野郎!人間に運良く生まれ変われたとしてもまた赤ん坊からスタートかよ、ふざけんな、ふざけんな、ふざ・・・け・・・。


持ち主が不明の日記帳より。



俺の名前は聖京介、高校1年生だ。両親はこの間死んだ、制裁者とかいう戦争後の地球を支配し、法的機関や警察組織の代わりや進化した存在なのかはよく分からないけれど、俺の両親の死亡した原因はこのふざけたクソ共が関与していると考えている。何の証拠も無いけれどね・・・。

今は両親の後輩のアメリカの元軍人で数少ないレジスタントヒューマンの生き残りのジョニー大山さんに、世話になってる何十年、何百年とかけて苦労して築いた建物や文明も最新の核兵器の業火の前ではなすすべも無く瓦解し、カップラーメンが完成する頃には東京は廃墟となり、人々は大パニックとなり、幼い子供達が何人も親と離れ離れになってしまい、即日にマスコミによりニュースで報道され、日本を恐怖に包み込み、夜になると自分とはぐれた我が子を探しに親達が名前を呼び探すという光景がどこに行っても見かけることができた。

なぜ警察は何もしないのかって思う人が大半だよな。それどこじゃなかったんだよ、日本のトップが2つの共産主義国家の暴走で国会の上空で広島や長崎とは少し違うタイプで確実にピンポイントで短い範囲で対象を爆破するタイプの国のトップと一部の者にしか分からない、存在自体が誰も分からなかったミサイルだったんだよ、これに対してアメリカはユウセンとレシアに軍事作戦をすることを正式に発表してオクライナもそれに全面的に協力すると宣言した。まぁ、オクライナの場合は面子を潰されて恥をかかされたプリンスキー大統領が個人的に激怒している方がデカいんじゃないかと考えてしまう。

レシア大統領とユウセン国家主席は暗殺され、レシアはオクライナの領土となり、ユウセンは大陸国の所有地となる予定だったらしいがアメリカとオクライナ、そして日本が武力で対抗し、これを機に大陸国は半分の国土を日本に奪われる。その後反日狩りとも呼ばれた人権を奪われた人間以下の扱いを受けることになる罪もない人達が化物へと変異して傷一つ付けることが不可能な体になった。

そして数年後には俺達仲良し3人組は年齢を取れない身体になった俺達は、ヒーローチャイルドと呼ばれこの世界の治安維持をしているはずの制裁者からも他のヤバそうな奴らからも何故か狙われることになってしまった。俺らは別にお前らに何もしてねえだろうがよ、でも、現実を否定したところで何も始まりやしない。どんなに理不尽な現実だろうとそれを受止めどう解決していくかが、問題だと俺は思う。だってよ、逃げたって状況は変わらないし自分の心に後味の悪い何かが残って後悔し続ける位なら、俺達は戦って生き残って、このふざけた茶番劇を展開した大馬鹿野郎をこの手で生まれた来たことを後悔させてやろうと心に誓ったんだ。

必ず真実へ辿り着いてみせる。父さんと母さんを殺したやつを必ずこの手で・・・。

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