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死神の後継者  作者: むえ
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零極の観測地②

「ボスってのはどんなのが出てくるんだ?」

「階層ボスはその階層で出てきた魔物が強化されたものが1体と普通の魔物が複数体です。普通の魔物はだいたい10体くらいが多いです。」


と言うことはここのボスはアイスゴーレム、アイススライム、ウィッチ、アイスリザードのいずれかが強化されると言うことだ。倒すのに時間はかかるだろうがライラの知識のおかげで問題なく倒せるだろう。


「どうする?今すぐ入ってもいいんだが。」

「少し魔力を回復させてください。私はトウカ様ほどで多くないので。」


俺はライラが魔力を回復させると言ったので少し寝かせた。俺は周りの警戒をしていたが特に魔物はこなかった。特にすることもなくライラの寝顔をながめているとライラは少しうなされていた。牢屋にいた時の夢でも見ているのだろうか。少し心配になったので俺は手を握ってやると、ライラもにぎりかえしてきた。それからはライラはうなされることなく寝ていた。そのあと30分くらいするとライラは起きてきた。


「大丈夫か?」

「はい、もう大丈夫です。ボスを倒して次の層に行きましょう。」


ライラはうなされていたことを話そうとはしなかった。俺は自分が何故この世界に来たのかを知ろうとしているが、ライラが牢屋にいた理由を探さなければいけないなと思った。そんなことを考えている間にライラと扉を開けて中に入った。


「おい、あいつはなんだ。アイスゴーレムなのか?」

「あれはアイスゴーレムの変異種です。ゴーレムの変異種は単に能力が上がるだけでなく倒すと2体に分かれます。」


扉を開けると円形の闘技場になっていた。サッカーの公式試合ができそうな広さだった。

そして俺たちの前に出てきたのはアイスゴーレムが5体と赤色をした大きいアイスゴーレムが1体出てきた。ライラによると変異種らしい。


「まずは変異種以外を倒しましょう。おそらく超級魔法2発で倒せると思います。」


俺たちはこの層の魔物をかなり倒してきた。そのおかげで魔力量が超級魔法の使用回数を気にしなくていいほど増えた。


「『フロストノヴァ』『フロストノヴァ』!」


俺は1回目でゴーレムの魔石が見えるほど粉々にし、2回目で魔石を壊した。残ったのは変異種だけになった。


「変異種は最初は普通ぼゴーレムと同じで魔石が出るまで胴体を狙ってください。『ウィンドカッター』!」

「わかった。分裂したあとはどうすればいい?」

「1体ずつ確実に倒します。分裂したら移動速度がかなり速くなるので、魔法を当てるのが難しいんです。」


ゴーレムの変異種は最初は速度が以外が上がっており魔石を出すのが大変らしい。そして分裂すると硬度は落ちるが移動速度が速く、挟み撃ちにされてやられる人が多いらしい。


「走れば追いつかれることはないので、適度に距離を離しつつ胴体を狙いましょう。」

「また作業ゲーか。速く終わるといいな…。」


かなりの時間を使ったが無事第一段階は倒せた。魔法を使っててこんなに楽しくないことがあるとは。だがここからが本番だ。


「トウカ様は決めた方を倒してください。私はもう一体に気を配りつつ攻撃します。」

「わかった。『アイスウォール』!」


俺はアイスウォールで囲ってやろうと思ったが、魔法が出る前に逃げられてしまった。こいつには近づいて来た時に魔法を当てた方が良さそうだ。


「来た!『アイスランス』!」


攻撃を仕掛けて来たとき回避し、胴体に魔法を当てた。


「よし魔石が見えた。」

「トウカ様!後ろです!」

「いつのまに!」


俺は1体のアイスゴーレムに気を取られすぎてもう1体から攻撃を受けそうになった。どうやらライラの警戒を掻い潜ってきたらしい。ゴーレムは後ろで腕を高く持ち上げ、俺を叩き潰そうとした。

だが攻撃は来なかった。また俺以外の全ての動きが止まった。


「本当にこれはどういうことなんだ?だが助かった。『フロストノヴァ』!」


俺は全ての動きが止まり攻撃が当てやすくなったので超級魔法を当ててやった。2体とも俺の前後におり、範囲魔法であるフロストノヴァは両方に当たった。2体に分かれたアイスゴーレムは耐久力が低いので、身体ごと魔石を粉々にできた。ゴーレムを倒すと周りの動きは元に戻った。


「トウカ様!あれ?ゴーレムは…。トウカ様、いま瞬間移動しました?」

「いや瞬間移動はしてない。俺にもわからない。だが倒したのは俺に違いないよ。」


どうやらライラには見えていなかったらしい。前に起こったのはライラと模擬戦をした時だ。だがその時はゆっくり動いていた。今回は全く動いていなかった。この能力はいったいなんなのだろうか。


「何が起こったのでしょうか?」

「さあな。とりあえず倒せたんだからいいだろ。」

「それもそうですね。やっとこの層は終わりですね。階段は奥にありますね。少し休憩した後に行きましょうか。」


俺たちは魔力が回復するまで交代で眠り魔力を回復させた。ライラが地面で寝ると痛いから膝枕をしてくれと言うので渋々してやった。もちろん俺もしてもらったが。


魔力が回復し階段を降りると、階層ボスの部屋の扉の大きさをゆうに超える扉があった。巨人でもいたのか?


「ライラ、どうした。行かないのか?」

「いえこの扉は次の層への入り口ではありません。ダンジョンボスの部屋の入り口です。」


どうやらここでの魔物との戦いは次でラストらしい。

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