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死神の後継者  作者: むえ
11/13

零極の観測地①

ライラはここが4大秘境だと断言した。


「ライラ、どうしてそう思うんだ?」

「まず、ダンジョンは普通、温度は周囲の環境に影響されます。火山の側にあるダンジョンなら熱いという感じです。ですがどんな環境でも人の生死に関わるような環境にはなりません。」

「でもここがそもそもダンジョンじゃない可能性はないのか?」

「それはないです。トウカ様はわからないかもしれませんが、魔力濃度が普通の空気とは明らかに違います。」


少しでも4大秘境出ないことを祈ったがライラに違うと断言された。


「それとこの壁に使われている素材は、人がもてる魔力を大幅に超える量の魔力を持っています。こんなものは自然にできるものではないです。死神本人が作ったもので間違いないでしょう。」


どうやら希望はないらしい。これだけ判断素材があれば間違いないだろう。


「ここが4大秘境なのはわかった。ここを出るにはどうすればいいんだ?」

「ダンジョンは基本的に地下階層制です。何層まであるかわかりませんが下を目指していくしかありません。」

「階層制なら上に行けば出られるんじゃないのか?」


普通に考えて出るなら地上の方向に行くべきだと思った。それにラノベならダンジョンは階層が深くなるほど敵が強くなるし、上に行った方が安全だと思うのだが。


「ダンジョンは上に戻ることはできません。帰るときは専用の転移結晶を使って出ます。それ以外に出る方法はありません。」

「それだと忘れて入ったら一生出られないじゃないか。」

「ダンジョンの前には冒険者ギルド員がいるので、その人が入らせる前に転移結晶を持っているかどうか確認します。なので事故は起こりにくいです。」


4大秘境ってだけでも地獄なのに俺たちはさらに何層まであるかわからないのに下を目指さないと行けないらしい。


「とりあえず右に行こうか。あまりのんびりはしてられないしな。」


俺は寒さに耐性があるらしいがライラはずっと寒がっている。この寒さにいつまでも耐えられるわけではないだろう。俺たちは扉を出て右向きに歩き始めた。少し歩いた頃に前からズシズシと大きな音を立て何かが近づいてきた。


「あれは…アイスゴーレム!絶対に距離を詰めないでください。ゴーレムは大きくて動きが遅いですが、攻撃力は防具なしでは一発で死ねるほどです。」


前からきたアイスゴーレムは高さが5mと高く、かなりの質量を思わせる動きだった。ゴーレムは基本は土属性らしくそれ以外は名前の始めに属性名が付くらしい。見た目は氷のブロックを組み上げてできた人型になっている。


「どうすればいい?逃げるか?」

「いえ応戦しましょう。前を塞がれては後ろから何か来たとき挟み撃ちになってしまいます。私は風魔法で戦います。トウカ様は魔弾系ではなく物理的威力がある魔法を撃ってください。」


ライラによるとどうやら敵の属性と同じ属性の魔法は威力が大幅に落ちるらしい。だから俺は物理的に攻撃するしかないらしい。


「『ウィンドカッター』!硬いですね。びくともしませんか。トウカ様、ゴーレムの弱点は胴体にある魔石です。胴体を狙い続けてください。」

「わかった。『アイスランス』!少し削れたか。」

「トウカ様!下がってください!」


俺は魔法を当てた後、胴体の傷を確認していてゴーレムの動きを見ていなかった。ゴーレムは俺に殴りかかっていた。直撃すれば死んでいただろうが、ライラのおかげで少しかすったが回避が間に合った。


「あっぶね。ありがとうライラ。」

「一応回復しておきますね。『ヒール』」


ライラのヒールで傷を癒やしまた戦闘を開始した。それからは俺とライラが魔法を当て続け、ひたすら魔石を探し続けた。


「『アイスランス』!ライラ、赤いのが見えたぞ。」

「あれが魔石です。それを壊せばゴーレムは自壊します。」


魔法を当て続けて10分ほどで魔石が姿を現した。ここから魔石を壊さないといけないらしい。また魔法を撃ち続けなければいけない。だがゴーレムは防御の姿勢をとり魔石が見えなくなってしまった。


「魔物ってこんなに賢いものなのか?」

「魔物によりますがゴーレムは魔石が見えるとこの姿勢で動きを止めます。攻撃の回数も格段に少なくなります。この姿勢まで持っていければあとは楽ですよ。範囲魔法を当てるだけです。それで魔石を壊せます。」

「なるほど。」


ライラはトルネードを唱え魔石を破壊した。するとゴーレムはボロボロと崩れていった。少しかわいそうに思えてしまった。


「強かったな。このゴーレムの強さでここが何層かわからないのか?」

「4大秘境は立ち入り禁止なので、どれくらいの強さが基本なのかわからないんですよ。でも一般のダンジョンのゴーレムよりも明らかに硬かったですよ。」

「そうか。ん?なんか魔力が一気に増えた気がする。」

「ほんとですね。ゴーレムを倒したからでしょうね。魔力がある生物を倒すと魔力が増えるそうですよ。ただほとんどの場合増えたかどうかわからないほどしか増えないんですけどね。」

「それだけここの魔物が強いってことか。じゃあ進もうか。」


そしてまた歩き続けた。分かれ道は左右交互に進んだ。戻る時にわかりやすくするためだ。もちろん道中はゴーレム以外にアイススライム、ウィッチ、アイスリザードと何度か出くわしたがゴーレムより強い魔物はなかった。全てライラの知識で切り抜けられた。そのまま進んでいくと4mはありそうな大きな扉を見つけた。


「やっと見つかりました。ここがこの階層のボス部屋です。」


俺たちはついにこの階層の出口を見つけた。

名前のみ登場のモンスターたち

アイススライス

氷属性のスライム。常に身体から冷気を出している。弱点は重心にある魔石。この世界のスライムはかわいい系ではないです。


ウィッチ

人が使う魔法を使える魔物。魔物だが人の姿に似ている。このダンジョンでは氷属性の魔法のみ使う。弱点である魔石は心臓部分にあるが頭を切り離すことでも倒せる。


アイスリザード

氷属性のトカゲ。吐いた息が−30℃の冷気。全属性魔法に耐性があるが状態異常や物理攻撃には弱い。弱点は頭。

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