プロローグ
プロローグ
遥か昔人類が誕生する前の話
無の空間に一つの生命体が誕生した。
生命体は全てが成すがまま、思いの通りで不可能は無く正に全知全能であった。
生命体は何千万、億年と過ごすうちに自身の力に限界を感じ、自身の代わりとなる存在を創り出そうと、自身の力を一部分け、同格の存在を六柱創り出した。
生命体は自身を神と名乗り、六柱に名を与えた。
煌びやかな鱗を纏い、鋭い爪・長い尾を携えた存在・龍神
美しい翼、純白の羽衣を纏いし存在・天神
天神とは対照的に醜い翼、漆黒の装束に包まれた存在・魔神
分厚い毛皮に覆われ、全身に筋肉を身に付けた存在・獣神
透けて見える程の白さ、一切の筋肉を持たない存在・精神
特徴的な部位を持たず、ノーマルな存在・人神
神は六柱に自身の手伝いをして貰い、いずれは自身の代わりになっていって欲しいと考えており、その為には六柱達に仲良く、協力し合って欲しいと考えていた。
だが、六柱は一柱を除いて、仲良くするどころか互いに対立し合い、神の座を狙って常に争い合っていた。
しかし、六柱は神に力を分けられた存在であり、同格の存在である為、決着がつくことは無い。
見かねた神は一つの世界を作り、その世界に人という生物を創造した。
神は六柱に言った
『この世界を一つにせよ』