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LAST OF THE WORLD 世界の変革者たち  作者: とりのす日記
第一部
5/19

初任務

〜フェンリル王国•近隣〜朝

アン「ビリーさん今日はよろしくお願いします」

ビリー「まぁ気楽に行こうや。所詮ただの盗賊だ」

アン「魔物退治とかはした事あるですけれども、盗賊・・・人は初めてで…」

ビリー「安心しろ。ただ盗賊に警告をするだけだ。悪事をやめろってな。なーに殺しはしないさ。まぁ襲ってくるかも知れないがな」

ビリーは笑いながら言った。

アン「何でビリーさんは騎士団に入隊したんですか」

ビリー「まぁ偶然だな」

アン「偶然?」

ビリー「たまたまフェンリル王国にいて、たまたまジンと会い、入隊したってだけだ。」

アン「ビリーさんも僕と一緒でジンさんと会って入隊したんですね」

ビリー「まぁ、そういうことになるな」

ビリーは少し照れくさそうにいった。

ビリー「アンこそ何で騎士団に入隊したんだ?王国からお前の村まで距離があるだろう」

アン「僕昔から騎士団に入って強くなるのが夢だったんです。それでたまたま出先でフェンリル騎士団の入隊の募集の張り紙を見て、手紙を出したら合格通知が来たんです!」

ビリー「それで合格ってわけか。じゃあ試験とかも無かったのか」

アン「無かったですね。一応入隊募集の手紙に、村を自衛するために鍛えてるとは書きましたが・・・」

ビリー「はーそれで当日入隊拒否されったってわけか」

ビリーは笑いながら言った。

アン「本当に災難でした・・・」


~フェンリル王国・郊外~昼

2人は歩きフェンリル王国郊外の獣道に着いた。

ビリー「この辺だな。盗賊がいるのは」

アン「分かるんですか?」

ビリー「まぁな。奴らはこういった獣道を利用して潜伏するんだ。獣道とは言え歩きづらいだけで道は道だ。逃げる時にも獣道を使えば追手を撒く事も出来る」

アン「なるほど…」

ビリーが先頭に歩いていたが、突然獣道から飛び出た。

ビリー「アン来い!」

アン「はい!」

アンも獣道から出ると数個のテントがあった。

盗賊「何だお前ら!?」

数人の盗賊が飛び出してきた。

ビリー「何でも良いだろう。警告しに来てやったんだ。今すぐこの仕事から足を洗え。」

淡々と話すビリーと逆に盗賊は切々に感情的になった。

盗賊「何だとコラァ?」

盗賊「たった2人だ。こっちは10人。やっちまえ!」

アン「く、くる!?」

ビリー「一応言っとくが向こうは殺す気だ。こっちもその気の持ち様じゃないと死ぬから気をつけろよ」

アン「は、はい!」

ビリー「まぁ最初だ。特別に俺に任せろ」

ビリーは腰に付けていたホルスターからピストルを出し引き金を引いた。

ビリー「ピスターボルト」

銃口から射出されたのは電撃を纏った銃弾だった。

盗賊「ギャー」

銃弾は盗賊全員の軌道を辿るように1人また1人と当たっていた。

アン「すげぇ・・・」

盗賊「死ねや!」

アン「ビリーさん危ない!」

獣道に隠れていた盗賊にビリーが攻撃されそうになったが、すかさずアンが鞘入りの剣で打ちのめした。

ビリー「サンキュー。思ったよりやるな!アン」

アン「いえいえ!とういうかビリーさん凄すぎます!」

盗賊「貴様ら…」

ビリー「今回だけは見逃してやる。だが次はもうないぜ。」

盗賊達は逃げ出していった。

アン「良かったんですかビリーさん。盗賊たちをフェンリル王国に連れて帰らなくて?」

ビリー「連れて帰ってどうなると思う?」

アン「投獄とかですか」

ビリー「拷問か死刑の2択だ」

アン「えっ…」

アンの顔は引きづった。

アン『何かとんでもない所に来てしまった…』

ビリー「だからジンはこの依頼を受けたんだ。人は変われるとあいつは思ってるからだ。だからチャンスを与える。それが良いか悪いか知らんがジン小隊のジン•オスカーバーン隊長だ」

アン「ジンさん…」

ビリー「まぁ俺は金が貰えるならそれでいいがな」

ビリーは笑いながら言った。

アン「そういえばビリーさん何で盗賊達がここに潜んでいると分かったんですか」

ビリー「カンかな」

アン「さすがです・・・それとさっきの技教えて下さい!」

その後2人は談笑しながら、盗賊のテントを一つの場所にまとめ騎士団に報告した。


~フェンリル王国•ジンハウス・広間~夜

ジン「ビリーありがとう」

ビリー「まぁ楽勝よ」

ジン「アンはどうだった」

ビリー「対盗賊とは初めてとはいえ、あれぐらいだろう。まぁ村で鍛えていた成果が出てると思うぜ」

ビリーが一間おいていった。

ビリー「あと仲間の為なら、行動出来るのもポイント高いな。お前みたいだな」

ジン「良かった」

ビリー「あと魔術にも興味持ってたぜ。帰りはずっとその話だ」

ジン「今度ナナの挨拶も兼ねて合わせるか」

ビリーとジンは狼酒を酌み交わした。

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