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LAST OF THE WORLD 世界の変革者たち  作者: とりのす日記
第一部
3/19

出会い

〜フェンリル王国・最寄駅〜夕方

車掌「良い旅路を…」

アン「ありがとうございました」

アンは列車を降り、1日野宿をしてフェンリル王国まで歩いた。


〜フェンリル王国・西門~朝

アン「これがフェンリル王国…」

もっと栄えている王国だと思っていたが、人通りにもなく、閑散とした王国に思った。


〜フェンリル王国・騎士団〜朝

地図を片手に騎士団に向かった。

アン「ここが騎士団!!!」

騎士団の建物は綺麗で立派だった。周辺には人通りも多々あった。

アン「すいません…」

アンが建物に入ると何人か冷ややかな眼差しを向けた。

???「ご依頼でしたらこちらへ」

アン「は、はい!」

フリーズ「私はフェンリル騎士団の副団長のフリーズです。わざわざ遠方からお越しで下さいまして…ご依頼はなんでしょうか?」

フリーズはアンの服装を見て遠方からの客人だと判断した。

アン「本日から騎士団に入隊になります、アン=ビナーシャスです。よろしくお願いします。」

アンは挨拶をし、入隊用紙を渡した。

フリーズは用紙を受け取り、凝視した。

フリーズ「入隊…ですか。申し訳ありませんが、現時点で入隊は行っていません。」

アン「どういう事ですか!?ここに入隊用紙があるじゃないですか!」

フリーズ「えぇ。ですがこちらは私たちが出した手紙じゃないですね。お引き取り下さい」

フリーズは顔色1つ変えず淡々と物言いをした。

アン「そんな…そのなんとかなりませんか…」

そのやりとりを見た外野は笑い出した。

フリーズ「長い旅路ご苦労様でした。お出口はあちらです。」

アンがなすすべなく立ち去ろうとしている所に、騎士団に入ってくる人影があった。

???「何の騒ぎだ?」

フリーズ「これはジン隊長。団長と話し合いをしていたのでないですか?」

ジン「それはもう済んでな。依頼がないか騎士団に寄ったらこの騒ぎだ」

フリーズ「話の食い違いがありまして…ジン隊長に関係のない話ですよ」

ジン「そうか」

ジンはアンの方を見て言った。

ジン「何があった?」

アン「あっ、えーと騎士団入隊用紙が偽物だったらしくて…」

ジン「なるほどな」

ジンは一間を置きフリーズに言った。

ジン「彼を私の小隊に入れたいのだがいいか」

フリーズ「はい?」

アン「えっ」

フリーズ「騎士団資格のないものを、小隊に入隊させるのはどうかと…」

ジン「団長には私の推薦という事で話をつけておく」

フリーズ「まぁそういう事でしたら…」

フリーズは席を立ち書類をアンに手渡した。

フリーズ「この書類を書いて後日ジン隊長に提出して下さい。以上です。」

アン「あ、ありがとうございます」

ジン「とりあえず私たちの家に行こう」


〜フェンリル王国・ジンハウスまでの道のり〜昼

ジン「さきほどはすまなかった。騎士団として申し訳ない」

アン「謝らないで下さい!逆に感謝しかないです。本当にありがとうございました。」

アンは笑顔言った。

ジン「自己紹介がまだだったな。私はジン・オスカーバーンだ。」

アン「僕はアン・ビナーシャスです。宜しくお願いします。」

2人は立ち止まり互いに握手をした。そして他愛もない話をしながら帰路についた。

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