閉鎖しよう!
ということで作り終わったので閉鎖しましょう(笑)
閉鎖はおおむね1か月以上前に告知してからするものですが、今回は作りたてでユーザーもいないのでそのまま閉鎖します。
【サイト継続のお知らせ】
これは夜の帳が下りるころ。不思議なスズメに教えられて小説投稿サイトを作って公開した時のことだった。知り合いに告知するために、入り浸っていた小説投稿サイトにアクセスしたときに目に飛び込んできた。
「はぁ? どういうこと!」
その文字列を見たとき心臓がはねた。
* * *
色々と調べてみると、どうやら私のような境遇、つまりはユーザーの人が立ち上がったらしい。昔のにじファンと同じように掲示板で活発に議論が交わされていた。古参のユーザーはこぞって参戦していたようだ。
そして何人かで集まって、クラウドファンディングで資金を集め、そして、運営事業を継承したとのこと。近いうちに運営が移管され、しばらくしたらリニューアルされるということらしい。
小説投稿サイトの作り方を勉強するのに必死だった私は、しばらくアクセスしていなかったのでそのあたりの事情を知らずにいたのだ。
「色々と頑張ったけど、よかった」
うん、どうであれ運営は続くようだしよかった。
「……運営継続する用だね。どうする?せっかく作ったんだから運営しない?」
隣で、ありえないとぶつぶつ言っていたスズメは私に問いかける。確かにちょっともったいないけど、私が望んでいたのは運営継続だし、その運営が私じゃないくても問題ないかな。
それに、作ってみてわかったけど、運営ってすごく大変そうなんだよね。続けても純粋に楽しめなくなってしまうかもしれない。
「私がやりたかったのはサイトの継続だったからいいかな。それに教えてくれたよね」
「……?」
「コンセプトが大事だって。そこが崩れたらサービスが成り立たなくなるんだよね。私のコンセプトは、継承だったから。もう、続くことがわかっているのに、新しく作る必要はないよね」
「別のコンセプトでやるっていうのは?」
「んーでも私がやりたいのは、元のところで、だからね。色々と教えてくれてありがと、大変だったけど楽しかったよ」
「そう、まぁそうだよね……」
「これ唐揚げ。ありがとね」
スズメの好きな唐揚げを渡して、私はまた古巣に戻るのだ。リニューアルかぁどんなふうにするのだろう。
まぁ、やっぱり運営よりユーザーでいるほうが気楽でいいな。
* * *
ブランコで、独り言をつぶやきながら唐揚げを食べるスズメが一羽。
「はぁ、しくじったな。こんなことならコンセプトを無理やりにでも変えておけばよかった。それにしてもなんだ、いいところで邪魔をして。せっかくマスコットキャラクターとして活躍しようと思ったのに……」
唐揚げをもっちゃもっちゃと食べながら器用にスマートフォンを眺めるスズメ。
「まぁいいか、それよりもさっさと契約してくれる人を探さないと、できたら今の小説投稿サイトに不満を持った人がいいな」
スマートフォンから顔を上げて、こちらを見つめるスズメ。
「今使ってる小説投稿サイト、使いにくいと思わない? そこの君」
そうあなたに語り掛ける。
「ねぇ、僕と契約して小説投稿サイトの運営になってよ」
これで一通りの説明が終わりました。さて、これを読んだあなたは、小説投稿サイト運営になりたいですか?
運営って大変ですね。