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なれる運営 ~30日で作る小説投稿サイト~  作者: とある個人開発者
3章 サイト設計をしていく5日間
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コラム3 各小説投稿サイトの旗

サービス(英: service)あるいは用役 (ようえき)、役務 (えきむ)とは、経済用語において、売買した後にモノが残らず、効用や満足などを提供する、形のない財のことである。第三次産業が取り扱う商品である。(Wikipediaより)

何かしらのサービスを公開するときに重要なのは旗。このサービスがどんな場所か、何のためのサービスなのかを明確に決める必要があります。そのサービスを使ってくれる人、どれくらいの規模かを把握するためにも必要なものです。



参考:サービスは荒野に旗を立てるがごとく

https://note.com/fladdict/n/ned53054ddc5b



旗がしっかりしていないと、サービスを作っても人はなかなか集まらないです。だって何のために存在しているかがわからないから。旗はサービスにとって核となる存在です。


多くのサービスでは旗は、”このサイトについて”、”About”で語られることが多いです。どんなサイトかなって気になった人がすぐに確認できることが望ましいです。逆にどんなものか一目でわからない場合は旗がしっかり定まっていない可能性があります。そのようなサービスはぶれやすく、終わりやすいです。



ということで今回は、色々な小説投稿サイトの旗らしきものを集めて眺めていきましょう。どのような旗を掲げているでしょうか見学しに行きましょう。


※旗は主に”このサイトについて”、”About”などから引用します。サイト選出は適当です。簡単なコメントも付けています。



------



■小説家になろう


”「小説家になろう」(「なろう」)は日本最大級の投稿型小説サイトです。

パソコン・スマートフォンに対応しております。


小説を読みたい方や、アマチュア作家、オンライン作家、小説サイトを管理の方、プロ作家、出版社、小説業界の方までみんなのための小説サイトです。

小説を自由に掲載したり、掲載された小説を無料でお読みいただけます。”


https://syosetu.com/site/about/



-小説を読もう


小説を読もう!は「小説家になろう」に投稿されたWeb小説作品を無料で読める・探せるサイトです。


https://yomou.syosetu.com/



流石、日本最大級の小説投稿サイトですね。小説を読みたい方や、アマチュア作家、オンライン作家、小説サイトを管理の方、プロ作家、出版社、小説業界の方までみんなのための小説サイトです。ということで、小説に関わる人すべてのための小説投稿サイトを旗にしています。




■カクヨム


”ここは、誰でも自由なスタイルで物語を書くことができ、いつでも、たくさんの物語を読むことができ、お気に入りの物語を他の人に伝えることができる。そんな「場所」です。”


https://kakuyomu.jp/guide



サービス名の通り、”書く”、と”読む”を 旗にしていますね。名前にはないですが、伝えるというのも掲げています。自由に書けて、読んで他の人に伝える、そんなサービス。




■魔法のiらんど


”あなたの妄想かなえます!

女の子のための小説投稿サイト


小説を読むのも、書くのも、すべて無料!

学園  オトナLOVE  歪んだ愛

ここだけでしか読めないラブストーリーが

たくさん投稿されています!”


https://maho.jp/guide


魔法のiらんどもわかりやすい旗を掲げています。”女の子のための小説投稿サイト”、また”ラブストーリー”でかなりユーザーを絞っている印象です。




■ハーメルン


”ハーメルンは小説投稿サイトです。全ての機能を無料で利用可能です。”


https://syosetu.org/



かなりシンプルですね。あまり旗がないようにも思えますが、成り立ちがにじファンの後継という認識があったので、それを旗にして人々が集い、拡大していきました。



この辺りの詳しい経緯は以下のエッセイで詳しく語られています。


小説投稿サイト ハーメルン 成立史

https://ncode.syosetu.com/n0429gp/


このエッセイによると、サイト名はハーメルンの笛吹き男からもじったもので、


”「子供達は洞窟に連れて行かれ、以後姿を見せなかった。」という伝承を、「外のサイトに行く気持ちが無くなるほど熱中できる場所」として肯定的に表現し、良好な空気のサイトとして続きますように、という願いを込めたものへと昇華したのだ。”



とあります。サイト内では明示的には示されていませんが、「外のサイトに行く気持ちが無くなるほど熱中できる場所」という旗が根底にあるためそれを目指して人々が集ったのだと思います。



サイト名が神話や民話や意味のある単語から採用されている場所はそういった伝承も含めて旗印になるので普通の名前にするより想いが伝わりやすいのかもしれません。Arcadiaなんかもそうですね。理想郷という旗はとても分かりやすいです。




■エブリスタ


”物語を手軽に読んだり書いたりできる小説投稿サービスです。


投稿された作品の中から、これまでに1000冊以上の書籍化作品が生まれています。


小説コンテストなどの企画も充実しています。”


https://support.estar.jp/hc/ja/articles/360018592354




書籍化と企画が充実していることを推している感じかな。読むほうに主軸を置いている書き方です。




■野いちご


”「野いちご」は、ケータイ小説を「読む」「書く」ことが、無料でできるサイト。投稿作品数は、恋愛、感動、ファンタジー、ホラーなど57万作品。小学生から主婦まで、だれでも作家デビューのチャンスがあり、サイトで人気が出た作品を「文庫」「単行本」「コミック」等、ターゲット別のレーベルで出版しています。”


https://starts-pub.jp/business/novel



ケータイ小説が読める、書けるを旗にしているかんじかな。また書籍化についても推していますね。




■Berry's Cafe


”「Berry's Cafe」は、「野いちご」の姉妹サイトとして2011年誕生。恋愛、ファンタジー、SF、ミステリーを中心に、多くの女性読者に支持されています。投稿された作品の中から「ベリーズ文庫」など、女性向けの恋愛作品レーベルを中心に書籍化。人気作品はコミカライズもしています。”



https://starts-pub.jp/business/novel2


こちらは野いちごよりも大人向け作品を推しています。姉妹サイトでもきちんと役割分担をしています。



■ノベマ


”2019年4月にオープンした「ノベマ!」は、スターツ出版初の全年齢男女向けサイト。ライト文芸、キャラ文芸、一般文芸、ライトノベルなど、あらゆる小説ジャンルを包括して展開。サイトに投稿された作品は、累計320万部を突破したレーベル「スターツ出版文庫」や単行本として積極的に書籍化を行っていくほか、今後はさらなる刊行書籍のジャンル拡張も予定しています。”


https://starts-pub.jp/business/novema



こちらは、女性向けではなくて全年齢男女向けサイトとしての立ち位置になっています。かなり書籍を推している気がします。




■ノベルアップ+


”ノベルアップ+は誰でも小説が投稿できて、自由に読むことができて、作品を応援して育てていくサービスです。

投稿作品は誰でも自由に読むことができ、会員の方は作品の投稿や投稿された作品を応援できます。”


https://novelup.plus/help/detail/ノベルアップ+とは




書くと読むは他でもありますが、育てるというコンセプトが他と違うところですね。こういった部分が差別化につながるのかなと思います。




■星空文庫


”星空文庫は、小説を中心とした文芸作品の掲載・閲覧サービスです。

作品の長期的掲載と各種ツールを提供します。”


https://slib.net/info/



文芸作品の保存をメインにしたサービスとも読めますね。



■ドリームノベル


”夢小説が読める・書ける


女の子は誰だってヒロイン……。


いつだって恋して夢を見ていたい……。


あなたの夢、ドリームノベルで叶えてみませんか?”


https://dream-novel.jp/



夢小説を専門にしているところがよくわかりますね。



■ノベルバ


”作品をもっと多くの人に届けよう。

読者の気持ちをたくさん受け取ろう。

ノベルバは、あなたの小説執筆ライフを

もっと楽しむ”場”を提供します。”


https://novelba.com/publish



読むというより書く、作者の視点で書かれていますね。




■マグネットマクロリンク


”「MAGNET MACROLINK(旧名:マグネット!)」は作者と読者が磁石の両極のように吸引し合うシステムと場所の提供をしております。 誰でも自由に投稿が出来て、そして便利な検索機能を使えば誰でも自分好みの作品と出会える場所です。”


https://www.magnet-novels.com/help



ここの旗は珍しい書き方をしていますね。作者と読者の仲がいい仕組みを旗にしているようです。





■ノベルデイズ


”NOVEL DAYSは、自分の作家アトリエが創れる小説投稿サイトです。

見やすくシンプルなアトリエで自分の作品一覧を表示することができます。自由度が高く、自分がオススメしたい作品の並び替えも自在です。


また作品の投稿形態は非常に幅広く、一般的な小説投稿はもちろん、高機能なチャットノベル投稿や、他人と共同で作品執筆ができるコラボノベル投稿まで可能となっています。アプリのダウンロードが一切不要で、すべてのエディタがパソコン・スマートフォンの両方に対応しています。お好きな創作スタイルで、ちょっとした空き時間にも楽しんでいただけます。”


https://novel.daysneo.com/beginner.html



ここも面白い旗を建てていますね。アトリエと表現しています。旗は作者用に作られています。




■作家でごはん


”『作家でごはん!』は、小説家・作家志望者のためのコミュニティとして、1998年に開始しました。小説に関する情報交換や創作の悩みの相談など、必要なコーナーを選んで参加することが出来ます。小説家・作家志望者の皆さんは、「作家でごはん!」を達成すべく、様々な情報を参考にして、謙虚に大胆に鍛練を重ねましょう。

読書家、編集者、プロ作家の皆さんは、未来の大作家を育てるため、どうぞご意見下さい。”


https://sakka.org/info/



小説家・作家志望者のためのサービスというのが分かりやすいですね。



■pixiv


pixiv(ピクシブ)は、ユーザーが作品(イラスト・マンガ・小説)を投稿し、たくさんの暖かい声援をもらうことができるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)です。

クリエイターの作品投稿・ファンのフィードバックという循環を磨いていくことで、創作活動にまつわる人すべてが創作活動をより楽しむことができます。


クリエイターが投稿した作品やファンがブックマークした作品がプロフィールを形成し、それを中心としたコミュニケーションが行われています。


pixivには幅広いジャンルの作品が投稿され、ユーザー発の企画やメーカー公認のコンテストが頻繁に開催されています。そしてユーザー同士が協力しあい新たな作品が生まれる協創(co-creation)のプラットフォームとして活用されています。”


https://www.pixiv.help/hc/ja/articles/231283788-pixivとは-



かなり細かく書いていますね。創作活動を楽しむところが主なのかな。




■アルファポリス


”アルファポリスはWeb上のエンターテイメントコンテンツのポータルサイトです。


オリジナルのWebコンテンツ(小説・漫画など)を登録・投稿し、紹介することが出来ます。


また、アルファポリスで出版している各種書籍の紹介もしています。”


https://www.alphapolis.co.jp/pages/whats



書く方に重きを置いているような感じ。



■note


”noteはクリエイターが文章や画像、音声、動画を投稿して、ユーザーがそのコンテンツを楽しんで応援できるメディアプラットフォームです。だれもが創作を楽しんで続けられるよう、安心できる雰囲気や、多様性を大切にしています。


この「街」のようなサービスでは、普通のひともプロのクリエイターも、企業も、あらゆるひとが好きなものを見つけたり、おもしろい人に出会えたりするチャンスが広がっています。あなたもnoteでの創作や交流を楽しんでください!”


https://note.com/info/n/nea1b96233fbf


noteさんもは結構特殊な書き方をしています。サービスを街と形容していたり、多様性を大切にしたり、楽しい創作ができるような場所を目指しているようです。



■ステキブンゲイ


”小説家・中村航が中心となってスタートした、読み手と書き手どちらの気持ちにも、よりそった小説投稿サイトです。


一般文芸中心の投稿サイト

ファンタジー系のライトノベルではなく、いわゆる“一般文芸作品”がメインです。


プロの作品も無料で読める

中村航をはじめとするプロの人気小説家の作品を、無料で読むことができます。


デビューまでバックアップ

プロ作家や編集者と交流しながら、誰でも無料で小説を投稿できます。目指せ、作家デビュー!”


https://sutekibungei.com/about



プロの作品が読めることや、一般文芸中心の投稿サイトということをかなり推していますね。



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色々とありましたね。こういった旗を見れば運営さんがどこに意識が向いているのかよくわかります。


読者向け、作者向け、応援する、探せる、何を、どこを目指しているのか。


サービスを作るときの参考にしてみるといいかもしれません。


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