コラム2 アプリケーション作成から公開するためのお値段
皆が気になるお値段!
それで結局、公開するために必要なお金ってどれくらいかかるの?
ということは皆さん気になる部分かと。
今回はちょっと試算してみましょう。
Webアプリケーションを作るために必要なのは、
・人間(開発者)
・開発用パソコン
・ネットワーク接続
・エディタ
・プログラミング言語
・ライブラリ
・データベース
・SSL証明書
・サーバー
・ドメイン
大きく分けるとこれくらいかな。とりあえずそれぞれかかるお値段を見ていきましょう。
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■人間(開発者)
いわゆる人件費ですね。自分一人で作るなら費用は掛かりませんが、誰かに作ってもらうには基本的にお金がかかります。
簡単な静的サイトなら、数万円~で依頼できますが、小説投稿サイトのように複雑なWebアプリケーションなら200万円程度~が相場となっています。もちろん作る内容にもよりけりです。
大体 一人ひと月60万 × 3か月 = 180万 くらいかな。SEの単価はスキルレベルにもよるのであくまでも目安ですけど。
もう少し安く済むこともできますが、その分、機能やクオリティが落ちますね。ホントに最低限(ユーザー登録、小説投稿)に限るならば100万くらいあればいけるかもしれません。まぁ、そんなのを作っても他と差別化できないのであまり意味がない気もしますけどね。
お金持ちの人や会社は外注することもよくありますね。自分にできないことは人にやってもらうのが基本です。
■開発用パソコン
プログラミングするだけならそこまで高いスペックはいりません。
10万円もあれば十分でしょう。
■ネットワーク接続
ネットワークに接続していないと公開できないので必要です。
数千円くらいでしょうか。
■エディタ
無料のエディタもありますが、時間短縮なども含めると有料版がいい時もあります。
有料版でも年間~1万円程度ですかね。
■プログラミング言語
0円
■ライブラリ
基本的にオープンソースのものだけで済みます。
0円
■データベース
基本オープンソースのものだけで済みます。PostgreSQLかMySQLで十分かと。もっと規模が小さい場合はSqlite3でも問題ないかな。
0円
■SSL証明書
https対応に必要です。最近はこれに対応していないとよろしくないので必ず対応しておきましょう。個人開発なら無料のLet’s Encryptで十分かと。AWSの場合も無料のSLL証明書が使えます。
DV(ドメイン認証)、OV(企業認証)、EV認証とありますが、有料だと年間1000円~十数万となります。法人とか、有料サイトにするのであればお金かけた認証にしておくといいかもです。
■サーバー
PV数やメインコンテンツの容量にかなり依存しますね。小説がメインなら転送量が少なくてすむので同規模のところよりは安く済みます。
ものすごく小規模(1日300PV)程度ならHerokuとかのPaasの無料の枠で何とかなると思います。
使われれば使われるほどお金が必要になります。クラウドサーバーを使っている場合は基本的に従量課金です。
配信内容にもよりますが、月間100万PVで月間数万円、月間1000万クラスで月間数十万、小説家になろうのように月間億クラスのPVなら月間数百万はかかってそうですね。構成にもよりますけど。
どれくらいの規模のものを、また配信するかで変わります。
■ドメイン
基本的に独自ドメインで運営するので、ドメイン代が必要です。
.com, .net, .orgあたりを選んでおくと間違いないです。特に.comが無難。
noteの記事を読むと、ドメインパワーの重要性を知ることができます。
参考:決死の覚悟でのぞんだnoteのドメイン移行。検索流入急落からの復活劇
https://note.jp/n/naefe7919ceeb
だいたい年間1000円~です。ただ、希少なドメインの場合は値段が跳ね上がります。数十万くらいかかるものもあります。
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頑張れば全部無料で作ることも可能です。かかるとしても最低限ドメイン代くらいかな。年間1000円くらいで済みます。
自分で作る場合はほとんど費用はかかりませんが、その分時間が消費されますね。
それ以外に大きな部分はサーバー代ですかね。人気のWebアプリケーションを作ったら結構お金がかかりますね。稼ぐ手段も考えておきましょう。
実際は、作るだけではなく運営もしないといけなくて、外注するならさらにお金がかかることを知っておいてくださいね。
なお、一番かかるのは人件費です。
作るのは簡単なんだけど、維持するのは難しい。
会社の場合は維持費がかかるので、稼ぐ手段がないとほぼ確実に死を迎えます。