拝啓、、、様
拝啓、、、様
大寒を前にして、手先悴む昨今ですが、
いかがお過ごしでしょうか。
私は相も変わらず、机と睨み合う日々を送っています。
きっと、、、ならこうおっしゃるでしょう。
「そんなに睨んで、机は何も言い返さないからって、可哀想じゃないか。少しは眉間の皺を減らす努力でもしてみたらどうだい。さぁ、今日も不味いコーヒーを頼んだよ?私はあれが存外気に入っているんだ。」
...
なんて妄想を繰り広げながら
送り先のない誰かに手紙を書いても
返事は一向に返ってこない
当たり前のことを
考えながら
やがて考えることに疲れて眠り
ほんの僅か回復した精神力で
さも何事もなかったような顔をして
きっと明日を生きるけれど
やはりそれは延命措置
火を消さない限り
少しずつ蝋燭は減っている
「あと幾ばく保つだろうか」と
外面の笑顔を浮かべ
心の端に漂わせた笹舟は
ただ、流れていく
一人の小説家について。少しノスタルジックで沈むような雰囲気を出したかったのですがどうでしょう。難しいですね。
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