ついに神殿完成か?
スミス殿、アキバ系のようです。
「あの衣装?前にタクト殿がお話ししてくれた、神殿の神官の衣装なんだな。」
スミス殿は転生者じゃなかったようです。どうも、俺がスミス殿にこの劇場とオタクについて前に話していたらしいです。でももちろんスミス殿の感覚ではどうも巫女とその神官というような受け止め方だったようです。
「この衣装、す、すばらしいんだな。ぼ、ぼくも普段着にしようかまよったけど、流石に神官の服は恐れおおいんだな。」
いえいえ。むしろスミス殿のための衣装です。その服でアキバに行ってもそのまま溶け込みそうです。
ところで、アルテミス様に劇場を見せたら小突かれて修正となりました。たしかに、本当の劇場まで作ってしまったのはやりすぎだったかなと反省しております。テヘっ。
でも、装飾でごまかして、劇場はそのままです。ミリカを巫女に仕立て上げて、女神様へ捧げる歌をそこで歌ってもらうということで。アンも歌いたがったのですが、頭をドついておきました。
一階の受付の近くに治療院も設けました。こちらはうさみーるの常連さんの治療院の人がいたので、大喜びでした。どうもいつもはうさみーるでうさぎを撫でていて、それで仕事があったら、受け付に呼んでもらおうという計画らしいです。それってサボりじゃないでしょうか。でも、となりに治療院があった時からそのスタイルだそうです。どうしてジーンさん、クビにならないのかと思ったらジーンさんがギルドマスターでした。新しい方の建物は副ギルドマスターが常駐するようです。いいのか?
さて、さて、それから少し手直しをしてついに神殿が完成した。神獣兼、マスコットであるが、結局猫もうさぎも、常駐は難しかったので、ぽちにお願いすることにした。
「この服かわいいのん。パパ、ありがとう」
「俺まで服を着る必要があるのか?」
「でもぽちもかわいいのん」
「そ、そう?じゃ、これでいいか。ふふふ」
こいつら仲がいいな。
しかし、女神の神殿の神獣が魔王というのもどうかとは個人的にも思ったが、かわいいから許すことにした。しかし、るーたんも離れたくないということで、こちらに一緒に常駐してもらうことにした。スミス殿にはるーたんの巫女のコスチューム、もとい、衣装をお願いした。神官の衣装も、例の親衛隊ではなくきちんとしたものにした。
さてさて、ところで、この神殿のご利益なんですが、どうするおつもりなのか、おずおずと、女神様たちにお伺いをたてました。
「アテナ姉様は熱心な信者さんの知恵と戦闘のスキルをほんの少しあげてもらおうと。」
なるほど。そんなことができるんだ。
「私は、狩りのスキルと美容かな。あと、子宝を授かりやすくなるっていうものできるしね」
おおお、そういえば、アルテミス様は多産の神様でもあったような。でもどういう基準でスキルをあげてやろうとしてるのかな?
「まあ、熱心な信者ね。拝んで貰えば、私たちが活動するための魔力を得られるし。」
おお、意外にまともだ。
「それに、たくさんおを落としてくれる人かな。やっぱり活動にはお金がかかるし。」
正論ではあるが、やはり結構黒かった。
こうして、俺たちの神殿が完成した。
アルテミス様、黒いです。