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神々との戦い編

女神様、どえりゃーこわいがや

いつものようにハンモックに横になり、目を閉じ思索をしていると、アテナ様とアルテミス様が不機嫌な顔をして俺を見下ろしていた。


俺は即座に正座をした。いつでも土下座形態に移行できるように体重は前に置いてある。元日本人なめんな!


「あんた、どうして私たちがここに来たかわかる?」


アルテミス様が話し出した。ちょっと怖い。漏らしそう。


「仕事はどうしたのよ。」


え?仕事?朝だれよりも早く起きて掃除してご飯作って、冒険者飯売って、店用のコーヒーを用意してサンドイッチ作って、店が暇になったから思索に耽っている。うん問題ない。


「そっちじゃない!」

「整いました。」


ま、まずい。アテナ様微妙に切れている!


「タクトとかけまして、来月発売予定の本とかけます。」

「そ、そのこころは?」

「どちらも、しんかん(神官・新刊)です」


ヤ、ヤバイ!そそそそそそ、そういえば、俺ってば神官に任命されていたような。


その後、サンダルがふやけるまでペロペロしました。どんどんサンダルから芳醇な味が滲み出ているような気がいたします。


「じゃ、あんた、これからどうやって神官業をするか行ってみなさい。」

「そそそそ、そうですね。それでは、地元アイドルならぬ地元女神様というのはいかがでしょうか。猫カフェで、いつでも会える女神様、へぶっ!」


アテナ様にぐーで殴り飛ばされた。痛い。


「あんたねえー」


ふぅーとアルテミス様が息を吐き出す。


「女神といえば神殿でしょ!」


神殿か。ううううううううううんん。


「整いました、怠けるタクトとかけまして、私たちの住まいとときます」

「そそそそそ、そのこころは。」

「どちらもしんでん(死んでん・神殿)でしょう!」


ひいいいいいいいいいい!やります。やります。


「具体的には?」


まず、この世界の神様の神殿を見に行きます。そして、適当な空いている土地に神殿を建立いたします。


というわけでやってきました。神殿。これはあのメーちゃんという女神様の神殿らしい。まあまあ立派だ。


すると、そこにメーちゃんがいた。どうしているんだ女神様。一般人に紛れて目立たない格好をしているが、あれはあのポンコツひぃいいい。


素晴らしい美貌の絶対的女神様が降臨なされている。ありがたやありがたや。俺は土下座しておがんだ。『タクトの土下座攻撃』『女神はあきれて立ち去ったようだ!』


「おお、ここにこんなにも敬虔な信者の方がいらっしゃるとは」


目をあげるとどうやら、このおっさん、神官だ。これは話を聞くに都合がいい!


「お見受けしたところ神官様ではございませんか」

「はい、その通りでございます。」

「今、ここにいたところ女神様をお見かけしましてそれで土下座しておりました」

「な、なんと、女神様を!そういわれれば、あなた様から強い神気を感じます!」


そこで、奥の部屋に連れて行かれた。そこにはよぼよぼの神官長が座っていた。

真向かいに座ると同時に、ドヤドヤと多くの神官が部屋に入ってきた。


「女神様をごらんになったと」

「はい!実は先日も少しだけお見かけして、お声を聞くことができました」


一斉に話し出す神官たち。


「ふぉお、どんな徳を積まれれば女神様の声を」「なんということだ。そのお若さで」「あああ、われわれの不徳。」


すると。老人が立ち上がり俺に言った。


「あなた様こそ、次の神官長にふさわしい。まずは。ここで修行をしなされ!」


ええと、これ、どういう状況????


タクトの運命やいかに!!!!!

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