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終わりよければ

本当にこれでよかったのでせうか。

「ほら、ケイト、犬派だろ、撫でていいよ。」


しかしケイトは毛ほどの関心も示さない。俺が、ケイトの鼻先に、ぽちを突きつけると嫌そうだ。


「くっ、俺が好きなのは、違う種類の犬だ。もっともふもふしていて、しっぽが長くてにゃーと鳴く」


うーん、それは猫だな。間違いない。ケイトがいつも犬派だ、っていうから撫でさせてあげようって思ったのに。


「離せ、小僧!こう見えても魔王なり!この世界を火の海に沈めるぞ!」


俺は生意気な豆柴にデコピンをかました。涙目のぽち。


「パパー犬さんいじめたらめーなん!」

るーたんが、ぷんぷんする。かわえええのう。


「店長、ぽちにあげるエサってこれでいい?」

「えー、残飯でよくない?」

「店長ひどーい。」

「パパめーなん!」


わかったよ、この豆柴、なんだか勝ち誇っている。どうも女性には人気があるようだ。俺は、見えないように、豆柴をつねった。涙目になってるーたんとランちゃんにアピールする。


晩飯抜きになりました。俺が。


しかたない。ふてて、俺はぽちを抱き枕代わりにした。ぽちが、魔王の誇りがぁー威厳がぁーと叫んでいたが一切無視して眠りについた。ぐぅー。


気がついたらぽちもスヤスヤ寝ていて、俺のお気にいりのシャツによだれをたらされた。あーあ。


ところで、ぽちを失ったアーサーは普通の人になったらしい。弱虫でもビビりでもなくなったが、剣の腕も普通。性格も普通。そして、王女への執心も消えてしまったようだ。今では前以上に部下に好かれる隊長になったらしい。ただ、セオドアもケイトも前の方がずっと良かったと豹変したアーサーに不満があるようだ。


とかくこの世はこともなし。ぐぅー!

いつもお読みくださり、ありがとうございます。

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