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狼神の襲撃!

あらすじ:天竺までの道のりは遠く苦しいものでした。三蔵法師は、やっとのことで、お経を手に入れました。それは日本にも伝わり、今でも般若心経として人々に愛されています。

もし、アーサーが蘇りの魔王をその身に封じているなら、全ての辻褄はあう。しかし、俺がこれに触れていいのだろうか。ただ、どうもアーサーの表面に魔王の匂いがする。もう目覚め始めているのではないだろうか。


「あー魔王ねえ」

「うーん、まあ、そんなに悩まなくてもねえ」


アテナ様もアルテミス様も微妙な返事しかしてくれない。


「ま、あんたならどうにかなるでしょ。あんたの召喚能力も、取り寄せスキルもガウランちゃんの上位互換だから」


聞けば、ガウラン様が使われたスキルは、等価交換。同じ価値のものを用いて何かを達成するというスキルで、ガウラン様は、それを魔王の封じ込めに使ったために力を半分失うことになったらしい。


ただ、アーサーは英雄の弟ではなく、ただの器らしい。この術は、魔王を封じている人間を永遠に生かすというものではなく、永遠の時を似たような器に移し替えてるというものだそうだ。器が代替わりする間に魔王の力も弱まるらしいが。


俺ならアーサーの中から魔王を引きずり出し、召喚したダンジョンに永遠に封じ込めることも可能なようだ。


「あーその必要があればね。」

「ないと思うけどねえ」


女神様たちは結構楽観的だが、俺は単なる人間だ。魔王が恐ろしい!


俺はアーサーのところに向かった。


「アーサー、いや、魔王、お前を永遠に封じさせてもらうぞ!」

「いつから気がついていた。人間よ!暗黒の中で滅するがよい」


俺は、アーサーの中から魔王を引きずり出した。



えーと、これどういう状況?俺の前には、かわいくて小さいワンちゃんがいた。これって、なんだっけ?豆柴?


「くくく恐れおののくがよい。この狼の力、全て解放して・・・・・」


しゃー。も・ら・し・た?確かに全て解放したよな。膀胱の中のものを・・・・・。


あー気まずい。アーサーの気弱い性格って単にこいつの性格だったんじゃ。


俺は豆柴をつまみ上げた。どうもこいつが王女に執心していたのは、前の勇者が王女から強い力を受けていたらしい。


「女神様、どうします。こいつ?」

「あー、気がついちゃったか。」

「そのままでいいんじゃない?」


女神様たちは、あまり関心がないようだ。


「くくく、女神どもよ、我が主人、邪神の復活はもうすぐそこだ!」

「えーと、もう復活してるよ。」

「っていうか、この間邪神と神様とカラオケに行ったし」


はあああああああああああ?何がなんだか。


邪神と女神は、夫婦で、夫婦喧嘩のいやがらせに、犬をけしかけたり、皿を投げつけたりしていたらしい。アホか!!どんなレベルの夫婦喧嘩じゃ!


しゅんと落ち込んだ魔王をぽん、と撫ででやった。


うーんしかし、猫カフェだからな。番犬にでもすっか。


そして、俺たちのカフェにマスコット、ぽちが参加することになったわん!


ははは、狼だと思ったか!豆柴でした。

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