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タクト英雄になる!

タクトのオークキング討伐です!

俺がいつものように冒険者飯を売ろうとすると、向かい側のうさみーるから、かわいい男の子が、タタタタタタっかけてきた。


「店長さん。ボク、今日からうさみーるで修行することになりました。これから、おむかいさんです。よろしくお願いします。」


そして、ペコっと頭を下げてまた、スタタタタタ、とかけていった。


「サーシャが近くに寄ってくる」

「おいおいおい。いつの間に?」

「シェールをあの後、すぐ探し出して、働いてもらうことにしたのさ。」

「でもまだまだだぜ」


俺がいうと、サーシャは、肩をすくめた。


「知っての通り、私のレベルはあんたのおかげで48まで増えた。でも。従業員までうさぎにするまで、まだ力が強くないのさ。だからもう一人欲しいと思って。それに近くにおいたら、監視できるからね。」


よくわからない理屈だ。????まあ。いい。サーシャが満足なら。


ところが、その日の冒険者飯は全然売れなかった。話を聞くと、なんでも新しいダンジョンにオークキングが出現して、誰も危なくて入っていけないそうだ。もう何人も怪我をしたと聞いた。おいおい、これはおまんまの食い上げだ。俺は、冒険者ギルドに向かった。


ギルドには意気消沈した常連さんや、怪我をしている冒険者が話し合っていた。どうやら、大々的な討伐クエストを計画しているらしい。ただ、現在、このクエストに割ける冒険者がすくなく、皆頭を抱えていた。


「このクエストは報奨金はいくらなんですか?」


俺は尋ねてみた。


「現在、金130枚を考えている。」


おおおお、これ、冒険者飯の店を出すための資金にできないか????


「それ俺がやりましょうか?」


すると一斉に皆が、笑い出した。


皆の攻撃!『タクトは笑われた』『タクトは憮然としている』


「これって、いなくなればいいんですよね。」

「ああ、そうだよ。でもタクトには無理だろう!

「お前のまずい冒険者飯のたこ焼きでも食わすか?ハハハハハハ」


くそ、たこ焼きを馬鹿にするとは!見返してやらねば。


俺は、コタローとコジローを伴って、ダンジョンに出かけた。


「これはこれは。よくいらっしゃいました。幻獣様」


誰だ、オークキングが獰猛だなんていっていたのは。話を聞くとどうも、オーク達の育てている花畑を踏まれて、皆、怒ったらしい。


「申し訳ないが、住処を移転してくれないか。場所は用意する。」

「場所さえ用意していただければ、もちろん、問題ありません。」


俺たちは一緒にそこから10km離れた場所に移動した。そこで俺は、ダンジョンを召喚した。だれにも見つからないように。入り口はまったくわからないように岩の影にかくした。ここだったら前の位置には近いし、山の奥でだれもこないし、発見されないだろう。


「おおお、ここでしたら、楽しく皆で暮らせそうです。」


証明のための、素材の爪のかけらなどを折って渡してくれた。ありがたや、ありがたや!


皆、俺を疑ったが、いくと、ダンジョンにオークキングどころか、普通のオークすらいなくなっていたので、認めざるをえないと渋々ながらギルドにクエストが完了していると告げてくれた。


俺は、金貨130枚を手にいれた。


ところがどこからかこれを嗅ぎつけたサーシャに全部取られてしまった。俺が持っていたら無駄遣いするからだそうだ。せっかく努力したのに、(主にコタローとコジローが!)どうしてこうなった!!!


一応、討伐は成功した、のかな?

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