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流離いのフードファイター

ホットドッグを食べる小林さんの努力はすさまじいものがあります

「では第一回、カフェたま、うさみーる、ミケ合同主催フードファイトを行います!」


サーシャノリノリだな。どうせ、前回のセオドアとケイトの戦いからヒントを得たんだろう。ケッ!合同とかいっているけど、聞いたのは既に全てが動き出してからだよ。だよ!


しかし気に入らないのは、そこじゃない。気に入らないのは、俺のたこ焼きをバツゲーム的な扱いにしていることだ。いわば、日本でのバツゲーム、青汁飲みみたいなものだ。ちくせう!


それでじゃ。エントリーナンバー1番、金物屋主人、スミス殿!


「僕の偉大さを、わからせてやるんだな〜!」


エントリーナンバー2番、王国騎士団第2分隊隊長、ケイト殿!


「今度こそ私が一番だ!」


エントリーナンバー3番、王国騎士団第3分隊隊長にして、またの名を、閃光のアーサー殿。アーサー殿は、皆様もご存知のように、公爵の爵位持ちであり、さらに王女マーガレット様のおいとこ様であります。


「はははは。わたし。が。一番。だ。」


全く聞こえないぞアーサー、なんだか顔が青い、吐くなよアーサー!!!


エントリーナンバー4番、その胃袋は底なし、カフェたま一の食いしん坊。今日は皿まで食い尽くすか。るーたん!


「るーたん、たのしみなん!!!」


そして、エントリーナンバー5番、ご存知王国騎士団第1分隊隊長にして、我が国一の剣士、セオドア殿!ちなみにセオドア殿は、今日が娘さんの誕生日だそうです。娘さんのために、王国の盾が鬼へと変貌するか!


「拙者が勝つ!」


そして、最後に、エントリーナンバー6番、うさみーるウェイトレスにして、猫ちゃんフィギュアコレクター、アン!今回出場を決めたのは、なんと、優勝の副賞となっている猫ちゃんカップとコタローフィギュアスペシャルバージョンが欲しかったからだそうです。


さあ、マスタータクトの作成した、伝説のまずい冒険飯をどれだけたべられるか勝負だ!まず、最初はたこ焼き、そして、その次が焼きそば、そして、最後がなんとかき氷だ。この地獄を何人、耐えられるか!提供は、冒険者ギルドでお送りいたします!


なんだか俺の冒険者飯がめちゃくちゃまずいみたいじゃないか!


では第1回戦、ファイト!


さあ、始まりました。ここで2人が振り落とされます。おっと、さすがセオドア殿、1番最初におかわりだ。お、アーサー殿、立ち上がって、ああああ、倒れた。漏らしているぞ、これはここまでのようだ。さすが閃光の二つ名はだてではないっ!!!!


デットヒートだ。ちょっとこの戦いではアンが不利か。お、アン、ポケットから何か取り出して、スミス殿に渡した。おや、スミス殿、ここでギブアップだ。


ここで自動的に、2人が落ちたので、この4人が二回戦出場だ!


見たぞ。アンが渡したのは、手作りのるーたん握手券だった。セコイぞアン、汚いぞアン。


さて、この二回戦では1人だけが落ちます。だれがビリになるのか?


さあ、ゴングです。ああああ、早くもセオドア殿、飛び出した。もうお代わりだ!早い、早いぞ。それに引き換え、アン、遅い、あ、鼻からやきそばが。ここでアン、ギブアップだ。


これで、3人が自動的に決勝戦に進んだ。


王国一の剣士、セオドア殿、雪辱を果たさんとするケイト殿、そしてダークホースのるーたん。


さあ、最後の戦いだ!


あ、もう3人とも頭を押さえている。キーンとしている。これは激しいキーンだ!!!


解説のタクトさん、どう思います?


「そうですね。どうでもいいんですが、吐いたり漏らしたりはして欲しくないですね」

「おおお、ここで動きがあった!セオドア、ギブアップだ。ここでついにケイト殿とるーたんの一騎打ちだ!」


ケイトが倒れ、るーたんが優勝した。ケイトは無念だ、といって気絶した。結局、カップとフィギュアは、スミス殿のものになった。るーたんがあげたからだ。


スミス殿が作ったものがスミス殿に渡るということで、いいのだろうか????スミス殿は、るーたんに手渡しでもらって嬉しそうだった。ケイトもセオドアも、そしてアンもお金で買おうとしたが、大金持ちで、るーたんラブのスミス殿の心を動かすことはできなかったようだ。合掌。


フードファイターは立派なアスリートです。

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