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セオドア、ケイト頂上決戦

台湾のマンゴーかき氷すごいです。

今日はちょっと楽しい日だ。なぜなら、今日から初めてかき氷をカフェで提供するからだ。


朝、誰も起きていない台所に立つのが好きだ。コーヒーを沸かしている間に掃除をしたり、軽く洗い物をする。俺がいつも寝ていると思ったら大間違いだぜ。ぬははははは!ゲフンゲフン!


朝ごはんを作っていると、みんなが降りてくる。今日は、オムレツだ。中にふんだんにやさいを入れてある。胃に優しい。コーヒーを注ぐ。ランちゃんとるーたんには、あたたかいミルクだ。うひひひひ。健康になってしまえ!


さあ、今日はいよいよかき氷を提供する日だ。みなぎる〜〜〜!


開店と同時にケイトがやってくる。こいつ、本当に半分ここに住んでいるな。すぐさま、ケイトのお気に入りのテーブルにコーヒーとサービスのクッキーを置いてやる。今朝は、食事の気分かどうかわからないので、一応、朝ごはんの用意も始める。そのうちに、次々と常連が入ってくる。半分はダンジョンに行く前にここで食べたい冒険者だ。


コタローとコジローに冒険者飯の販売はまかせてある。完璧だ。


そのうち、どうやらかき氷という見慣れないメニューにケイトの目が止まったらしい。


カラン、とドアがなる。セオドアが入ってくる。ケイトと睨み合いながら、セオドアお気に入りのテーブルに座る。これが、なぜか、というか当然のことというか、ケイトの隣の席だ。


そして、次に待っていたのは、修羅場であった。


「うお、これ、頭がキーンとすっぞ!」

「うははは、王国一の剣士とは思えぬ泣き言だな。セオドア殿!」

「何を!王国二の剣士に負けるわけにはいかん!坊主おかわりを所望する!」


この2人は何を興奮しているのだ。すでに、こいつら、10回以上かき氷をおかわりしているぞ。これ、嗜好品でゆっくり楽しむものなのに。どうしてこうなった。


二人を応援する観客達。どうやら既に賭けが行われているらしい。どうやら、体が大きい分、セオドアが有利らしい。


20杯を超えるあたりから二人の顔が青くなってきた。そして、ケイトがギブアップ。そのままトイレに駆け込んだ。


「くはは、勝った!どうだ、王国一の剣士の実力!はうっ」


ギュルギュルギュル、とすざまじい音。ま、まさか。これはケイトの策略!


ケイトは試合に負けて勝負に勝った!しかしその後、ケイトはトイレから出てこなかった。セオドアは、うさみーるのトイレに行く間にひどいことになったらしい。大惨事だ。


やれやれ。ちょっとハンモックに揺られてきますか。

日光で作られている自然の氷のかき氷は全然違います。全然です!

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