表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/290

シークレット・オブ・オニギリ

おにぎりに秘密があるようです。

ついに今日から冒険者飯第2弾のお目見えである。満を持して用意したのは日本人のソウルフード!おにぎりである。具は、てりやきソースに絡めた肉、魚、そしてチーズを用意した。サプライズのグレードアップ版として魚卵入りも用意した。


ふははははは!これならば、手も汚れず気軽にダンジョンの中でも食べられる!とはいえ、唯一の心配は値段である。サンドイッチよりも少しだけ高めの値段になってしまうのだ。とりあえず最初は30食だけ用意した。


さあ、これで勝つる!くわ、っと目を見開いて、用意した冒険者飯をとりだ………?????あれ?どこにいった俺の冒険者飯、おにぎりは?????。


「パパ、もっとぉーーーー。」


うそーーーん、るーたん食べちゃったの???しまった、あと5分で開店だ。大々的に宣伝を打ってしまったのが悪かったか。もしかしたら、ストラップが当たるかも、という宣伝が仇になってしまったか。ふぅー。


ゆらーっと立ち上がった俺、最強。土下座タイムだな。


「パパー、ご飯たくさんあるん。もっと、おにぎりつくってん!」


あ、そうだった。ご飯だけは売るほどあるぞ、まあ、売るんだけど。ただ、中に入れるものが………ない。なにもない。チーズすらない。どうしよう。あああああああ、そうだ!!!!!


「く、タクト殿、冒険者飯を!」「こっちもだ!」「私も!」


ケイト、セオドア、アンはお約束だな。今回は、いいことがあるぞ!なぜなら黄金のコタロー、コジローストラップがそれぞれ1個ずつだが当たるようになっているのだ。しかし、ちょっと具が問題だ。クレームがあったらどうしよう。ドキドキ。


「うぉおおおおおおお、つ、ついにこの日がきた!」


むせび泣くケイト。よかったな。黄金のコジローが当たったらしい。


「ケイトさま、わたしのノーマルコジロー様と交換してください〜。猫神様20個つけますから」


安いな、猫神様の価値!


「ふぉおお、この冒険者飯、うまい、なにが入っているんだ!」

「どれどれ。タクトが作ったものがうまいはずは、ホアアアアアアアアアアアアアアーなんだこれ?」


失礼な。俺の作ったものはうまいものだらけだ!


この日から、冒険者飯第2弾は、不動の位置を得た。しかし、俺は複雑な気持ちになった。だって、具がないから中に入れたのは、醤油を少しだけ垂らしたマヨネーズだったからだ。こうして、この国ではじめてのマヨラーたちが誕生したのであった。


これは、喜んでいいのだろうか。ただ、あいつらはマヨネーズが気に入っただけではないのか。そう考えたが、まあ、いいか。俺、考えるの苦手だし。


「パパ、うまうま!」


うん、まあ、いいか、るーたんのおかげだからな。るーたんには追加で20個にぎってやった。さて、俺はハンモックに揺られるという一番大変な仕事に戻るのであった。ぐぅ〜〜〜。


いつも読んでいただき本当にありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ