人類最強、限界突破の日
ここまでのあらすじ:ふふふ、わしの変身は、まだ3つ残っているぞ。そう魔王がいうとあたりに絶望が満ちた。終わった。膝を床につけて絶望するパーティーメンバー。その時、「ククククじゃ、ちょっくら、本気をみせてやるかな」そういうとタクトは、魔力を解放した。「こ、これは」「まさか限界突破?」伝説となる戦いが幕を開けようとしていた。
はあ、テンションが上がらない。今日はついにレベル160の日である。だというのに、どうしてこんなに盛り上がらないのか。それは、俺が猫ちゃん専用の召喚士であるということに由来しているのだ。まあ、お約束だからやってみるか。
はい。しょう、かあああん。はいはい。猫ちゃんですね。
しかし次の瞬間、俺のテンションは一気にマックスに上がりそして急降下した。それは俺が召喚したものが猫ちゃんではなかったからである。
「パパー!」
両手を俺に伸ばす。俺が召喚したもの。それは、女の子だったのだ!
ヤバイヤバイヤバい。俺の命が!こんなのサーシャたちに見つかったら。
「パパー!るーたん、おなかすいたーん!」
こ、こいつをどこかにかしくてしまわないと!し、しかしどこだ。作業場の空き部屋は、いや、ダメだ、あそこには乳魔人がいる。俺は、こっそり、階下に降りて台所でサンドイッチを作ろうと思った。
「パパーはやーくぅー。」
背後から声がする。うおおおお、驚いた。そういえば、じっと待ってろっていうのを忘れてた。はぁー心臓止まるかと思った!
「あんた、何ビクビクしているのよ!」
ギャーーーーーー!サ、サーシャだ!こ、怖い!
みなさん今まで俺たちの物語を読んでくれてありがとう。なんだかんだで、ここで俺の冒険は終わりです。次からは、『異世界うさカフェうさみーる』をお楽しみください。
俺はとりあえず土下座した。刮目せよ。俺の完璧な土下座をみて、日本の若者も学んで欲しい!
「あんた。何ブルツブツ言ってんのよ。気持ち悪いわね!」
「るーたん。おなかすいたん。パパ食べるものつくってくれるん!」
アホー!!!!!!終わった俺の人生。
サーシャはちらっと、るーたんを見て、ふっと笑う。
「よかったわね。じゃ、作ってもらいなさい。」
サーシャは、くしゃくしゃっとるーたんの頭を撫でてあげた。そして
「あんたもいいとこあんのね。きちんと食べさせてあげなさい」
と、台所を出て行った。おお、これはもしかして、るーたんが俺の子供じゃないとすぐわかったのか。ということは、も、もしかして、るーたんは精霊で俺は精霊召喚に成功したのか????
ヤッター!!!!!俺様えらい、俺様すごい!!!!!崇めよ!奉れ!誉めよ!俺様えらい!
「でかい声でどうしたのにゃ!」
ミケがお昼を食べにメイドカフェから戻ってきたようだ。
「ミケ、見ろ、これを!すごいだろ、俺を崇め奉れ!!!!ふはははは」
「あーはいはい。じゃサンドイッチもらうよ〜」
「まて、それはるーたんの!!!!」
「じゃね〜〜〜」
るーたんのために作ったサンドイッチをとられてしまった。
「パパー!あのおねえたん。るーたんのサンドイッチとったん!」
ヤバイ!るーたんの目にみるみる涙があふれてくる。こうなれば、そうだ、俺が満を持して開発していた冒険者飯バージョン2、おにぎりだ!ただ、具がチーズなのだが……。
「はむっパパ、これおいしい!もっとちょうだい!」
よし、これはいいぞ!ところが、るーたんはとまらない!10個、20個と瞬く間にたべてしまった。
「うううう。パパ、おなかいたいん!」
アホー!!!あたりまえじゃ!!
俺は薬草を取りに走った。ところが、帰ってくると、るーたんがいない。どこだるーたん。俺の精霊!
「ふぉおお、かわええのお、かわええのお、ペロペロ!!!!!」
ケイトがやかましい!どうしたケイト。
「新しい猫ちゃんが入っていたとは!これ、誰??はぁはぁ!」
そこにはかわいい小さな猫が。えーと、誰?
「あれ、るーたん、もう仕事させてんの。あんたガメツクない?」
サーシャの声がした。は?るーたん。どうみても猫ちゃんだろ!
「あんた。」
すっかり呆れたという具合に、サーシャが頭を振った。
あんたのレベルアップで、もう猫ちゃんも召喚後すぐに人化できるようになったんでしょ。何?気がつかなかったの?
な、なんですとーーーーーーーー。では、俺が召喚したのはまたしても猫ちゃんだったのか。
崩れ落ちてまっしろになる俺に、るーたんがケイトから逃げ出してきて、後ろに隠れた。
「ふへへへへ、かわえええのう、かわえええのう!」
「にゃーん(パパ助けてん、あのお姉ちゃん怖いん!)」
仕方ない!ここで俺の凄さを見せてやるか。
「ケイト、ほらほら、ほらほら!」
目の前でコジローストラップをぶらぶらとふる。おお、すっかり食いついているな!そら右だ。!ケイトが右に動く。こんどは左だ!ケイトが左に動く。そして、よく見せてから投げると、ケイトも追って飛んでいく。いまだ!
そうやって逃げ出した。どこからか、
「これ、猫神様ストラップだーーーーーーーーーあああああああ!」
ケイトの叫び声が聞こえてきた。アホ、よく考えてみろ!スーパーレアを投げるわけないだろ!
「にゃー(怖かったん、怖かったん)」
よしよし。こうして、俺の猫カフェに新しいヘルパーが入った。猫で働くのが怖いという理由だった。ケイト、俺の猫たんに何してくれた!
ところが、最初に俺をパパと呼んだのを聞いて、王女、乳魔人、ランちゃんが腰を抜かしたが、親戚の子だと説明してなんとかごまかした。サーシャもミケも協力してくれたし。ところで、乳おばけの本当の名前なんだっけ????
乳魔人の本当の名前はなんでしょうか?(1)大塚さん、(2)坂上さん、(木村さん
)正解者には、素敵なギフトプレゼント!!!(当選の方には、賞品の発送をもってかえさせていただきます。抽選は6月を予定しております。)