表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/290

英雄爆誕!

ついに歴史が動く!

体に力が溢れ出しいるのを感じる。フォオオオオオオオオ!体の奥から次から次へと力が流れ出て、体の隅々を満たしていく。俺はなった、ついになれたんだ。スーパーサイ・人に、じゃない!レベル150に!長かった。長かったぞ!


ぐはははは、ぐへ!

「うるさい!」「うるさいにゃ!」「おにいちゃんうるさい!」


サーシャに頭をけられた。ミケにも引っかかれランちゃんにも文句を言われた。王女様は相変わらずコタローを抱きかかえてよだれを流している。コタローの助けを求める視線を感じたような気がしたが、気のせいだよな。


よし、やるぞ!ついに俺は神になる!猫ちゃん以外の召喚に成功できるはずだ!


ふぉおおおおおおおおお!しょぉおおおおおお、かぁぁあああああああああん!


風が部屋を吹き荒れる。みんな吹き飛ばされないように布団にしがみついている。

あ、王女様が飛んだ。コタローも飛んだがコジローに助けられた。


部屋の真ん中に何かが召喚された。なんだ、これ?


猫神様とミーちゃん様がキスをしていた…………。


「ふふふいいじゃとミーちゃんペロペロペロ」

「猫神さまぁーもっと優しくして〜ん」


時が止まった。二人は俺たちの視線にやっと気がついた。


「ななななななんじゃここはどこだ。」

「あああ、スキャンダルよ、終わりだわーあたし、終わったわー」


俺は次の瞬間土下座をして二人の後ろ足(?)をペロペロした。


顔中を傷だらけにされておれは正座させられた。


「タクトよ、何度言えばお前のトリ頭で理解できるのじゃ!お前はレベルが200になろうと1000になろうと、猫以外は召喚できんのじゃ。お前はアホか。学習能力がないのか。」

「あんたたち、このこと誰かに話したら」


ミーちゃん様がこっちをみて、首を掻き切る仕草をした。ひーーーーーーーーーー!誰にもいいません。本当です。ペロペロペロ。


みんな顔を青くしている。その時、後ろから、変な声がした。


「ふぉおおおおおおお可愛い猫ちゃん。しかも2匹も〜〜〜〜〜〜〜!」


王女が起きたようだ。何が起こっているかも考えずに二人に飛びついてもふもふしだした。ミケが思い切り、王女の頭に箒を落とす。


キューーーーーーーーー。悪者は去った。


二人はカンカンになって帰って行った。しかし猫神様とミーちゃん様ができていたとは。スキャンダルだ。いくらでこの情報雑誌に売れるかな?ひひひ。


『死にたいか』『殺すよ』


ひーーーーー、ほんの軽い日本人ジョークじゃないですか。本気にしないで。


さて。気をとりなおして、今度は新しく得たスキル。瞬間移動を試みる。うおーーーーー。


あ、これクズスキルだ。5cm移動するのに30秒の魔力のためと半分の魔力を消費した。アホか。さ、寝よう寝よう!


俺はみんなに袋叩きにされて、床に転がされた。げせぬ。


次の日、頭を抱えて唸っている王女がカフェにいた。


「頭が痛いのーこぶができてるのー旦那様〜ペロペロしてぇ〜〜〜〜」


こいつはいいな、気楽で!

動いたのは、歴史ではなく何か私たちが気がつかない小さなものだったようです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ