お風呂を作ろう!
お風呂大好き!
お取りよせで石鹸やボディーソープ、シャンプーやリンス、はては入浴剤までとりよせられることがわかった。これは、温泉をつくれという神のお告げだ!
くわ!目を見開いて大声で叫んだら、ミケにパンチされた。
「今、何時だと思ってんのよ。」
そうでした。もう夜でした。あれ?さっきまでハンモックに揺られていたと思ったのに、ときのたつのは、はやいぜ!
アテナ様もアルテミス様も大賛成だった。しかしこれ以上、建物は拡張できない。
「隣の空き地が売りに出されているから、それを買いましょうか。」
しかしである。ここに最大にして最悪の問題があることがわかった。それは、隣のスペースがあの変態金物屋スミスのものであることであった。こいつは絶対売ってくれないな。
ひ・ら・め・い・た!!!!
「えええ、これをやったら2人のお兄ちゃんに会えるのぉ〜?」
いつか森で、会った兄弟の片割れナディアちゃんである。俺はナディアちゃんを騙して、もとい、そそのかして、もとい、説得して、これをしてくれれば、コタローとコジローに会えるから、スミスに頼んで売ってもらえるように交渉したのだ。
「ふぉー新しい小さなこ、キタ−!!!」
テンションがあがって卒倒しそうな勢いである。
普通に買ったら金貨200枚の土地が、なぜか金貨10枚で手に入ったのは内緒!
でも調べたら少し納得した。隣の土地は異常に地盤が脆いのだ。でもよかったよかった。
ナディアには、お兄ちゃんとお父さんも連れておいでといって、2人にヒーローショーをやってもらうことにした。これが大受けであった。
「やっと会えた!」「会えたの〜」「その節は有難うございました!」
そして、さらなる再会を約束して2人は去っていった。まてよ、これは金になるかも!
脆い地盤は、二柱の女神様の祝福を使ってもらって、全てを改良した。そののち、お二人の女神が宿舎として住める2階をつくってそこに住んでいただくことにした。そして一階に巨大な風呂を作ったのだ。共同浴場があったギリシアの神、なめんなよ、と、二人は大変素敵なコメントを残してくださった。
一階にはさらに卓球場、食事どころ、そして舞台を作った。ここでヒーローショーをやって、お金儲けだ。俺様、マジ天才!
ついに建物が完成して、お風呂もできた。ふぉー生き返るのじゃ!
ちょっと待て、どうしてお前らここにいるんだ!ここは男湯だ!
「いいのいいの」「固いこといいっこなし」「将来の旦那様だから」「一緒にはいるのー」
俺は体の半分近くの血を鼻から噴き出して卒倒してしまった。合掌。
長く入っているとふやかります。うううう。