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商業ギルドの無理難題

タクトの冒険飯、不評のようです。

どういう流れでそうなったのかは分からないのだけど、商業ギルドの持ち回りで懇親会を猫カフェですることになった。そこでは、それぞれの店で出し物をしなくてはならないらしい。困った。サーシャ達は、何をするんだろう?


「うさみーる?なんでもアンのリクエストで歌謡ショーをやるって。アンは、歌がプロ級だそうだから全部任せているけど?」


俺は真っ青になって、やめるように説得した。サーシャが俺を信じないので、アンを呼んで歌わせたら、サーシャも真っ青な顔になった。


「あああああ、あんた、プロ並みだっていっていたじゃない!」

「ええ、マスター!そう思いませんこと!」

「思うわけないじゃない!耳がまだキーンってしてるよ、キーンって!!!!」


サーシャは、本当に耳鳴りがしているようだ。俺はプロだからすでに耳栓をしていたのさ。ふふふ。


「ええええ、ど、どうしよう!アンの歌謡ショーで決まりだと思っていたから何にも準備していない!」

「よし、こうなったら、俺の冒険者飯をみんなに」

「却下!」

「なんでだ!!!!」

「なんでもよ!あれが美味しいと思ってんのあんただけよ!」

「失敬な、コタローもコジローも美味しいと思ってくれているぞ!」


コタローとコジローに同意を求めるために二人を見たらちょっと目が泳いでいた。コタローコジローお前らだけは信じていたのに!!!!最近毎日冒険者飯にしていたのが悪かったか?


そういえば、メイドカフェミケはどんな出し物をするんだろう?


「私たちは、ラインダンスをするのにゃ。ギルドの人たちも私たちの店の常連さんがたくさんいるから、そこで、撮影会をするのにゃ!なんと、1ショット銀貨1枚ポッキリ!」


へえへえ、なんとも商魂たくましいことでって、俺がオーナーだよな。なんで俺が何も知らないんだ???そういったら、ミケも微妙に目を合わせてくれなかった。お前もかミケ!!!!!


最近、どうも誰も俺を信じてくれていない。困った。


「ねえねえ、私がタロット占いやってあげようか。」


えーとどなた様!ぐえ!、く、首を絞めるのはやめて!


「私、アルテミス、あんた私の神官長、アンダースタン?」


ちょっとした日本人ジョークじゃないですか。親愛なる女神様、サンダルペロペロ!


「あんた、鳩頭だから絶対忘れたと思ってた。罰として充電ね。」


俺の魔力が半分近く持って行かれる。


「う〜ん、濃厚!」


俺はミルクか????


「こんなことやっている場合じゃないでしょ!はやく準備しはじめないと」


「整いました!」

「タクト、この人誰よ!」

「ばばばばばば、ばか!サーシャ!こここここ、このお方にはぜったい逆らうな、知恵と戦闘の神、アテナ様だ。」

「ショーとかけまして、届かない手紙とときます。」

「そ、そのこころは!」

「どちらもあてな抜きではなりたたないでしょう!」


俺は、一生懸命拍手した。ブラボー!アテナ様にも何をするにしても出ていただきます、サンダルペロペロ。


俺が土下座でサンダルペロペロしているのを見てみんなドン引きだ。バーカお前ら、このサンダル、結構慣れるとうまいぞ!


「あ、そうだ!ヒーローショーなんてどうだろう。」


いいアイディアが浮かんだぞ!コタローとコジローに人間に変身してもらって、やったらうけるんじゃないだろうか!!


「ヒーローショーねえ、ま、いいアイディアもないし、やってみようか。」

サーシャも渋々、賛同してくれた。


さあ、明日から練習だ!どうなることやら………。

アンの歌謡ショーだけは危険です!

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