表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/290

女神様の真実??

女神様、美しいです。

「あ…ありのまま、いま起こったことを話すぜ。俺は、素材を取りにいったんだが気がついたら俺がいつの間にか素材にされていた。な…何を言っているのか、わからねーと思うが俺も何をされたのかわからなかった…。」


王女様、サーシャ、ミケ、ランちゃんが俺に詰め寄ってくる。俺を抱きかかえて悦に言っている女神についての説明を求められたから、正直に話した。俺の頭に顎をつけて抱きかかえている女神様は悦に入っている。


「つまり、あんたは、その女にとりつかれたってことね?」


サーシャが嫌そうに言う。


「これって、お祓いがひつようなのかな?」


ミケが言う。


「いやーなの。お兄ちゃんをとっちゃイヤーなの」


ランちゃんもちょっと涙目だ。


王女様だけがブルブル震えている。


「終わった。私の王国、オワタ」


一人だけ反応が違う。


「王女様、どうして、そんなに恐れおののいてるの?」


サーシャが不思議に思ったのか尋ねる。


「あなた、知らないの?1000年前に月の女神が降臨して、王国に住む人間すべてから魔力を奪いさり壊滅させた話。」


歯がガチガチとなる。これはベ・ータ、リスペクトか?


終わりよー終わりよーと頭を抱えて呻く王女。


「あなたたち失礼ね〜。女神に向かって。だいたい、お祓いなんて怨霊じゃないんだから」


まあにたもんだよな。グエ。思った途端に、首を絞められた。


「それに1000年前、もうお腹が空いて、しかたなく王国民から魔力を分けてもらったけど、殺してなんかいないわよ。」


そうだよな。いくらこの女神様でもそこまでは…。


「軽く半殺し状態になっただけよ」


ふぉーなんですと。物騒な告白キター。


「だいたいさー。ここに信者の連中が少ないからダメなのよ。この美しい女神を称えなさいってなもんよ。」


さらっと暴言きた。ぐえ。


「まあ、でも、こんなに効率がよい電池があるなら、他の人から奪う必要はないと思うしねぇ〜」


女神様は嬉しそうに俺に抱きつく。その途端、さらに魔力が奪われるのを感じる。とほほほほほ。この先一生、電池としての人生が待っているのだろうか。


ポカっと、頭を叩かれる。


「失礼ねえ、地球の神界に帰れるだけの力が溜まったら、向こうに充電器、じゃない、神器取りに帰るから大丈夫よ!」


なんだその神器?いま、さらっと充電器っていわなかったか?ぐえ。


「いやーこっちに遊びに来たら神器がなくて、しかたなく信者を増やそうとしたんだけど、向こうほど信者が見つからなくて難儀してたのよ。」


手を目の前でぱたぱ振る女神。ちょっとおっさん入ってる。ぐえ。


「で、ここ2000年ぐらい休んでいたんだけど、いい電池見つけちゃった。ふふふふふ」


1週間後、フル充電できたといって、女神様は帰って行ってくれました。でも、すぐ、こっちに戻ってきてしまいました。


「2000年留守にしていたら、マンションと荷物、処分されてました。これからもよろしくぅ〜、てへ!」


可愛くいってもダメです!

長く家賃を払わないと追い出されます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ