女神様の真実
よだれってどうしてあんなに出るんでしょう?
女の人は、こっちを二度見した。すぐさまシュタっとベッドから降りた。
「よくここまで辿りつきました。私は月の女神。なんでも願いを叶えましょう」
いやいや、今更取り繕ったって、みてたから。それに服の前がよだれでびしょびしょだから。
「って、ひどいことを考えてますね。神罰を所望か?」
いえいえいえ、俺は土下座る。土下座させたら、俺に勝てる奴は最早誰もいない。世界に敵なしだ。
「私は今日から女神様の信者です。めっちゃ女神様ラブです。ほんとです、サンダルだっておなめします。ペロペロ。」
めっさ嫌な顔されたが、気にしない。死にたくないし。すると女神は何かに気がついたのかこちらを見る。
「あなた、地球から来たのか。久しぶりですね。向こうでは私もアルテミスと呼ばれていた時期もあります。」
えええええええええ待て待て。すごいのキター!アポロンの妹だっけ?なんてことだ。
「あなた、人間にしては高いレベルのようね。これは電池代わりにちょうどいい。」
女神はなぜか俺に抱きついてきた。すると力が抜け始める。
「おおお、信じられない。満タンとはいかなくても70%充電できた!」
こっちは、気絶しそうです。すっかり魔力を抜き取られました。ぼすけて。
「タクトよ、こんなにすっきりしたのは久しぶりです。最近は、いい電池、もとい信者がいなくて。」
さらっとひどいこといったよ。俺って充電池だったんだ?????俺の存在意義ってそんなもんだったのか?????
「先ほど、信者になるといいましたね。あなたを私の神官長に命じます。逃しませんよ、あなたのような効率のよい電池!小さくて抱き心地も最高だし!じゅる。」
女神様、もしかしてショタコンか??????まさかの??????
今まで俺たちの活躍を読んでくれてありがとう!ここでみんなとはお別れになってしまうようですが、俺たちの冒険はこれからです!!!
まだ本編は続きます。