ダンジョンに来てみれば!
トラブルの予感
「ううううううううう。」
貯められるだけの魔力を体に満たした。ガウラン様の召喚能力をコピーして、どうやら魔力の張り巡らし方と、使い方が根本的に異なっているということに気がついた。
「いける!今なら使えるかもしれない、カ・ハ・波じゃなくて」
よし、マックスに溜まったぜ!
「いでよ、神龍じゃない、いでよ、ダンジョン!!!!」
庭の片隅がちょこっと盛り上がりました。
「え?これだけ?????」
レベル132の力で召喚したには、めっちゃしょぼ……。これ?本当にダンジョンか?????
しかし、すぐ気がついた。これは単なる入り口らしい。めっさガッカリするとこだったよ。
中は空洞になっていて、かなり大きな空間になっていた。でもさ。
「タクちゃま、何も出ないねえ」
「タクしゃま。なんもない」
コタローとコジローについてきてもらったけど………。ええええ。
って、何もでやしねえし、どうなってんの??????
それにしても無駄に広いダンジョンだ。一本道だけど。なんだか国民的某RPGに似ているような気がする。気のせいかもしれないけど。
ダンジョンの奥の奥、部屋があった。えーと。なんで部屋?しかも、部屋に表札がかかっているぞ?はぁあああ?意味わからん。
その時、コタローとコジローが俺の前に立った。珍しく二人とも緊張しているようだ。
「タクちゃま、気をつけて!」
「タクしゃま。すごい魔力!」
た、確かにドアの奥からとてつもないエネルギーを感じる。これは間違いなくやばいやつだぜ。よし!うん、帰ろう!
「タクちゃま。この力僕たちよりおおっきい。」
「タクしゃま。これ。ほっておくと世界がおわうの!」
よし、わかった。引き受けた。仕方ないからガウラン様、よんでくるよって、何勝手に開けてんだよ!コタロー!!!!
すると、部屋の中には、ベッドがあった。はぁああ?拍子抜けだよ。
「ちょっとお、疲れてんだから寝かせてっていったでしょ!」
なんか女の人が寝てました。はぁ?何これ?????
起き抜けの女の人は怖いです。