結局日常に戻る
どこでも引きこもれます。ぐぅ〜。
「タクトーお前よう、引きこもっていないででてこいよ〜」
サーシャの声がする。聞こえない。あれは、空耳だ。
「店長〜、でてきて下さいヨォ〜、店長のサンドイッチ食べたいヨォ〜」
これはランちゃんぽい空耳だ。
「タクトさんが、出てこないから猫ちゃんたち元気がないんですよ、でてきて下さいなぁ〜」
これはアンっぽい空耳。
「でてこんか、坊主、ちょっと待て、ここをぶち破る!」
これはセオドアっぽい、じゃなくて、ちょっと待て!!!
俺は急いでドアを開けた。ローンも終わっていないのにドアをぶち破られてたまるか!その瞬間つかまった。はなせ。はなせ!
「お前ら、みんなで俺を働かせるつもりか!鬼!悪魔!」
「いやいや」「全然!」「どうせ働かないでしょ」「ひきこもるなら外でひきこもらんか。猫ちゃんが心配するだろが」
ちくせう!誰も俺のことは心配していなかった。ストライキだ、ハンモックで横になってやる。ぐぅ〜。
「あ、でてきたの、あのアホ」
これは赤毛か。元はといえばお前のせいだ。みんな引きこもったのも。
トテトテと誰かの足音。頭の上で丸くなる。これはコタローだな。
「タクちゃま、おかえりにゃさい。ミケ姉さんも十分反省しているから許してあげてね。」
うんうん、わかった。わかった。ぐぅ〜。
気がついたら、引きこもろうがそとにでていようが、結局はぐうたらな生活だとわかったので、そとでひきこもることにしたよ。ぐぅ〜。
寝るの大好きです。