電車には乗ってみたが・・・・。
鈍亀です。短いです。すみません。いやはや、暑いですねえ・・・・・。
俺は朝からワクワクしていた。今日は、なんと、隣国まで、電車に乗って行くことができるのだ。確かに、瞬間移動なら一瞬だ。だが、聞いてほしい!電車だぞ、電車!やっと、取れた3日の休日を俺は、電車に乗ることに費やそうとしていた。くくく。
俺は、夜からお弁当を作った。張り切って5重のお弁当になってしまった。楽しみだ。
「じゃ、みんな、頼んだよ。」
みんなは少し機嫌が悪い。店を閉めないから、一緒に行けないと説得したのだが、それでも相当、機嫌を損ねている。
「お土産頼みましたよ!」
ミリカがぶすっとしている。ミリカだけではない。他のみんなもだ。なんだか、空気がピリピリしている。おーこわ。
「わ、わかったよ。みんなには、お土産をきちんと買ってくるから、店を頼んだよ!」
俺は、電車に乗り込んだ。せっかくだから、個室を予約したのだ。おお、なんて、贅沢!普通は、銀貨1枚なのだが、個室だと、金貨3枚もするのだ。ロイヤルスイートだと、白金化1枚だぞ!たかっ!グランクラスだって、そんなにせんわ!今日は、1室しかないロイヤルスイートが予約されているから、お売りできませんすみません、と窓口の子に言われたが、アホかと。そんな高い部屋に入るのはお金持ちだけじゃ!
俺はワクワクした。個室だっていいもんだ。そして、記録をとっていく。あとで、みんなに見せないとな。
ちょっとしてから、お腹が空いたので、お弁当を取り出した。そして、蓋を開けたのだが・・・・・・・。
「うなぎー。もっと味は濃い方がいいぞ!」
「ダダ!」
なんと中からのぞみちゃんとガブちゃんが出てきた。そして、ひどい、食べ物は何もなくなっている。
「ダダ!」
なになに、大丈夫。食べたのは、のぞみちゃんで、ガブちゃんは、ミルクしか飲んでいないから、安心しろって?あーよかった・・・・・って。そこがポイントじゃない!
「おい、のぞみちゃん、お店は?」
「ひかりとこだまに任せてきた。たまには、男だけで親交を深めようじゃないか。」
俺は、がっくりした。せっかくの楽しみのお弁当が・・・・・。仕方がない。俺は、車内販売で、お弁当を買った。これって、俺が作っておろしているやつなんだよな。なんだかテンション下がるが、仕方がない。
俺が、蓋をあけると・・・・・。
「なかなか美味しかったですよ。神様!」「美味美味!」
「ひ、ひかりちゃんとこ、こだまちゃん!」
「ついてきちゃいました!」「ましたー!」
「えーとお店は・・・・・・・・・。」
「私のダーリンがこっそり抜け出したからあとをつけたら・・・・」「案の定ですわ!」
えーと、お店・・・・・・・・。
すると、ガラっと、扉が開いた。そこには、猫カフェなんかで働いているはずのみんながいた。
「なんじゃ、スイートと違って小さいのう!」
王女よ、お前か!
「ロイヤルスイートを頼むなんて・・・・・・。全く・・・・・・。」
「安心するのじゃ、国のお金は使っておらん。旦那様につけておいた。」
なんだってーーーーーー!
俺は気が遠くなるのを感じた。これからどれだけ、タダ働きをしなければならないのだろう!
俺は、仕方なく、全俺会議をして、俺に、店を頼んだ・・・・・・・。これから、もう休みは当分取れないだろう。みんなは、わいわい楽しそうだ・・・・・・・。せっかくの景色が、涙に滲んで少し見えづらかったのは内緒・・・・・・。
これからもよろしくお願いいたします。