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タクト激しく気絶する

鈍亀です。いつもありがとうございます。短めですが、よろしくお願いいたします。

「タクト殿のお住まいはこちらかな!」

「はい、ここですが。」


気難しそうな芸術家っぽいお姉さんが訪ねてきた。


「おぬしがタクト殿か。これでもくらえ!」


お姉さんが、いきなり殴りかかってきたからひょい、とよけたら、そのまま壁に激突して、きゅう、と伸びてしまった。なんだなんだ?


「おーい、ポルックス、このお姉さん、ちょっと上のベッドに寝かしておいてくれ!」

「は、はいお父様!」


ポルックスが、興味深げに、お姉さんを見ていたので、頼んでみた。


俺は、猫カフェで、サンドイッチを作り、お客さんと話してから、ふと、闖入してきた客のことを思い出して、二階にあがった。そして、ドアを開けると、なぜか、抱き合うポルックスと、女性。


俺が、あまりのことに呆然としていると、ポルックスが、言った。


「お父様、僕、この方と結婚します!」


俺は、動転して、何もわからなくなった。


次の瞬間、俺は、ベッドから、跳ね起きた。あ、夢か。驚いた・・・・・ほぁ?


そこには、抱き合ったポルックスと女性がいて、心配そうに俺を見ていた。


えーと、全てが、俺の脳の処理能力を超えていた・・・・・・。うーーーーーん。


「自己紹介させてください。私は、エリザベスともうします。芸術家です。17歳です。」


えーと、その俺よりも年上のお姉さんが、どうして、俺の子供と??????


俺は、なんとか、声を出すことに成功した。


「ほぁあああ。あああ。あああ。うひ?」

「すみません。通訳させていただきます。なんで、いきなり殴りかかってきたのか。と父は申しております。」

「ほいいぉうとら!」

「で、なぜ、こういうことになっているのかと・・・・・。」


ポルックスが通訳してくれた・・・・・・・・・。


「お父様!実は・・・・・。」

「お父様いうな!」

「す、すみません。お父様。」

「ま、まあ。いい。せつめいしなちゃい!」


なぜか、噛んだ・・・・・・。


「私は、見ての通り芸術家で、ずっとあの吹き飛ばされた山を描いておりました。あれが、私の絵の原動力だったのです。」

「なるひょど。」

「で、それを吹き飛ばされてしまい、私は復讐に燃えたのです。そして、吹き飛ばしたのが、鉄道のオーナーの1人、お父様であることを突き止めたのです。」

「にゃるほど。」

「それで、それをポルックス様にお伝えしたら、それは誤解であると。そして、その山など、すぐ再生できると。ポルックス様は、再生してくださいました。あの山を!」

「ど、どこに?」

「あそこに!」


窓から、恐る恐る見ると、高い山が近くにそびえていた。なんだって、この街の近くにあんなにどでかいものを!!!!


「そして、私は、知ったのです。ポルックス様こそ、私がおつかえすべきご主人様であると。そう申し上げましたら、ポルックス様も受け入れてくださいました。」

「ゆ、ゆるさーーーーーーーん!みなが、ゆるしても、俺がゆるさーーーーーん!」

「そんなことおっしゃられても、もう私達には、子供が・・・・・・。」


指し示された方を見ると、双子がスヤスヤ眠っていた。そして、俺の視界は再び暗転した・・・・・・。


ちょっとしてから、俺は、ミリカに膝枕されていることに気がついた。よかった、夢だったのだ。


「ああ、よかった・・・・・・。夢だったのか・・・・・。」

「ご主人様、お目覚めになりました?」

「ひどい夢を見たよ。ポルックスが結婚しちゃう夢だよ・・・・・・・。」

「あらあら、ご主人様、夢ではありませんよ。もう二人は夫婦です。」

「なんだってーーーー!!!!!」

「ご主人様が、気絶されてからもう3日。仕方がないので、私達で、立派な結婚式をあげておきました。もちろんミケ様も、カストル様もいらして、楽しく過ごされていかれましたわ!」

「なんだって!!!!!!」


俺は、跳ね起きた。どうやら、二人は、ミケの治めている星で、猫カフェを出店するらしい。そして、そこで、エリザベスは、子供を育てながら専属の写生士として、働くらしい・・・・・・。あの巨大な山は、そっちに引き取ってくれたらしいぞ。よかった・・・・・。


「というわけで、お父様、お久しぶりです。また、ここにお世話になります!」


カストルが帰ってきたようだ。お帰り、じゃなくて、何が起こった!!なんてこった!!!


お読みいただきありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

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