模型の日
鈍亀です。とっても短いです。すみません・・・・・。
俺が、模型の電車を走らせていると、みんなが寄ってきた。ふふふ。すごいだろ!褒めろ褒めろ。
「そんな小さいのに、動いているのか?」
マーガレット王女が、興味津々だ。そうなんだよ!魔石を使っているからね。ぐふふふふ。ちなみに、この大きさは、独自規格なので、スミス殿の人形が入るぐらい大きい。Oゲージなんかよりも大きいので、もしマーガレット王女がNゲージとかZゲージを見たら、死ぬほど驚くぞ!
「あら、速度も変えられますの?」
ベアトリス王女も興味を持ったようだ。ぐふふふ、そうなんだよ、手元のコントローラーで、速度の可変可能さ!
「あらあら?バックも出来ますの?」
ミリカもなんだか、驚いている。くくく、すごいだろ、でもそれだけじゃないぞ!
「あああ、違う線路にも、移動できるのん?」
ふははは、ランちゃんよ、すごいだろ。このスイッチで、ポイント切り替えができるのさ!うははは!しかも、この魔石、クズ魔石でいいから、作り放題だ!
「ああ、ふ、踏切も、自動で、しかも、音がするなんて!」
シェールよ、よく気がついた。ふははははは!このギミックもちょっと苦労したが、クズ魔石で全部やってるからな。ただ同然さ!踏切の前の線路を通ると自動で、閉まるのだ。くくくく!
「な、なんてことなの!民家にあかりまでついている!」
イーダよ、よく気がついた。ちょっと影になると、自動でつくようになっているんだぞ!すごいか!って、お前ら近いぞ!
「店長、すごいです、家の中に台所まであるなんて!」
ケチャよ、細部にこだわるのは、模型を作っている者として当然だ、って、お前ら近いぞ!ちょっと離れろよ!
「タクト殿、さあ、私といちゃいちゃしようか!」
ケイト、お前、電車についてのコメントなしかよ。なんだか、みんなの鼻息が荒い。絶対こいつら、電車に興味があって、聞いていたんじゃないだろ!みんな爛々と目を輝かせて、俺の方を見てるぞ!
「ダダダ!」
え、運転したいって、いいよ、ガブちゃん。うわ、みんな離れてくれ。
「旦那様が、離れろと言ってるぞ!」
「そっちこそ、離れられたらいかがですの!」
「あらあら。抱っこして欲しいんですの、うふふふ。」
「店長は、私のなのん!」
「いいや!ボクのものだ!」
「私のです!」
「いいえ、私のよ!」
「タクト殿は渡さん!」
どうやら、こいつら、単に俺とイチャイチャしたかっただけのようです。俺は女性に引っ張られ、押しつぶされ、もみくちゃにされ、悲惨な目にあっています。そんな中、ガブちゃんだけが、楽しそうに、模型を運転しています。どうしてこうなった!
これからもよろしくお願いいたします。