鉄ちゃん爆誕!
鈍亀です。住んでいるところが、田舎なので、いつも使っている電車を撮り鉄の人たちが、一生懸命に撮影しております。うーん。君たちが、休みをとって、田舎にきて珍しい電車を撮っていてすごく充実していると思っている電車を俺たちは日常で使っているのだよ・・・・・。とほほ。完全な田舎者です・・・・・。なにはともあれ、短めなのです。すみません・・・・・・。
「ああ、ひ、飛行機は作る気ないんだな。だいたいドラゴン便があるんだから、急ぐ人はそっちに乗ればいいんだなぁ。」
スミス殿に、飛行機を作りたいか尋ねたら、にべもなくそんな返事がかえってきたよ。とほほ。
「でも、前にタクト殿が話してくれた電車には、ちょっと興味があるんだなぁ。」
なるほどね、電車か。でも工事が大変だよね。
「と、ところが、簡単にできる方法を考えたんだな。まあ、見て欲しいんだな。」
スミス殿が懐から人形を取り出した。すると、それが動いた。
「簡単な動きしかできないんだけど、工事用の人形なんだな。」
うわ、確かに、ラムダやへっぽこ丸と比べたら単純な作りだが、それにしたって、この大きさはすごい。
「これで、工事を?」
「そうなんだなあ。ただ、こいつら、自分たちで考えることができないんで、工事監督が必要なんだなぁ。」
俺は、王国騎士団に頼んだらどうかと思い王様に話しを持って行った。電車が通じれば、メリットが大きいしね。今までと比べて輸送も格段に良くなるだろうし。まあ、電車を襲おうというアホに対抗するために、どうせ騎士団の力をそこで借りなければいけないだろうし。
「いいよ。」
俺は力が抜けた。いろいろメリットなんかを話そうと思っていたんだけど・・・・・。
どうやら、王妃様が、隣国のお茶にはまっているらしくて、電車で輸送できれば、嬉しいということらしい。アホくさ。
「おう、いいぜ、俺たちが、監督してやるぜ!」
セオドアの力強い言葉ももらったし。これは、決まりだな。
まあ、これが、日本だったら、土地の取得とかなんとかで、大変だったかもしれないけど、ここは、王国だから王様の鶴の一声があれば、どうにでもなるからね。それに、土地なんて捨てるほどあるし。
順調に、工事は進んでいたが、巨大な山があって、そこにトンネルを開ける作業が大変だ。俺はラムダを連れて行って、生き物がいないことを確認した後で、山に穴を開けてもらった・・・・・はずだった・・・・・。気が付いたら、山が消滅していました。うーん。これって、自然破壊?だよね?
まあ、そんなこんなで、隣国、海上王国と我が国をつなぐ鉄道が完成した。したのだが・・・・・・。
えーと、スミス殿・・・・・。本気で、この電車を走らせるんでしょうか??
「広告料で、魔石のお金を捻出するんだなぁ。」
すっかり痛電化した電車が俺の目の前にあった。ベタベタとあちこちに、広告があって、汚い。俺が目指していた電車はこんな電車ではない。ところが・・・・・・。
この電車が、新たなオタクをこの地に誕生させることになった。鉄ちゃんだ。まさか、転生してまで鉄ちゃんを見ることになるとは・・・・・・。
俺も、駅弁を早速売り出したよ。おかげで儲かってます。これが、猫カフェの収益として、おいしいことになっているし、包み紙のCMから猫カフェに来てくれる人も増えたし万々歳だね。
それにしても、音を魔石に収録する音鉄や、写生する撮り鉄、駅弁を楽しむ駅弁鉄なんかを生きて再び目にすることになろうとは・・・・・。っていうか、俺も転生前は、模型鉄だったからこれから、フィギュアの販売が捗るわ。ぶひひ。
いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。