表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
279/290

失敗スキルで大被害

鈍亀です。暑くて何もやる気がおきません。この話も非常に短くて申し訳ありません・・・・・。

「店長、寒いですぅ!水が冷たいですぅ!」

「俺に言われても!」


その日は朝から手がかじかむほど寒かった。今日は、へっぽこ丸が、全て下ごしらえしてくれたとはいえ、調理はケチャの仕事である。しかし、あまりの寒さにケチャはねを上げた。うーん、わかるけど。


「もう、どうにかしてください!」

「切れられても・・・・・。」


その時、シェールが毛布を巻きつけたまま登場した。お化けかよ!


「て、店長、ボク死んじゃう!寒い!」


そうなのだ。秋も深くなってきた現在、何故か寒波がこの大陸を襲っていて、めちゃくちゃ寒いのだ。もう!


「う、うなぎぃー、なんとかしてくれ。」


猫ちゃんののぞみちゃんは、息も絶え絶えだ。さすがに寒さには弱かった。うーん、仕方がない。俺は、スミス殿に、ヒーターを作ってもらおうと工房に行った。しかし・・・・・・。



「うーん、寒いんだなぁー。」

「私があたためてさしあげますわ。」


キャハハウフフと、スミス殿はカトリーナと2人で毛布にくるまっている。もう放っておいて、この場を去ろう、そう思った時、ふぁさ、と俺の頭の上に、毛布がかけられた。


「店長、ボクたちも、いちゃいちゃしましょう!」

「ア、アホー!シェール!前が見えん!」


俺は、毛布に足を取られて転んだ。その勢いで、俺とシェーツは毛布にくるまったまま部屋の中に入ってしまった。


「キャー!」

「な、なんなんだなぁー!」

ヤ、ヤバイごまかさなくては!その時、シェールが自信を持って、任せてと言った。大丈夫か?


「お化けだぞ〜!」


シェールは急に立ち上がって自信ありげに、2人に、宣言した。我輩はお化けであると。アホか!


「ごめんよ、邪魔するつもりはなかったんだ。」

「な、なんだ。タクト殿か。」

「お父様、ひどいですわ!せっかく、いちゃいちゃしてたのに!」


悪かった。俺は、この寒さをどうにかするようなヒーターを製作してもらおうとしたが・・・・・。


「うーん、作れることは作れるんだけど、1週間はかかるんだなぁー。材料がないんだなー。」


どうやら、この寒さで、隣の国から必要な部品が入ってこないようなのだ。


「うなぎ。無理、取りにいけない。」


のぞみちゃんに自慢の足を活かして、隣国までいって部品を調達するように頼んだのだが、言下に断られた。動けないんだもんな、仕方ないか。


俺は、この手段だけは取りたくなかったのだが、仕方がない。


夏の暑さと、秋の寒さを合わせて2つに割るという平均スキルを俺は発動した。発動したのだが・・・・・・・・。


「うなぎ!アホー!なんじゃ、この暑さは!死んでしまうじゃないか!」

「旦那様、暑いのじゃ!かき氷を作ってたもれ!」

「ご主人様、暑くてやってられませんわ!」


水着になった女性陣が、かき氷を作れとうるさい。


「ちょっと待ってよ!今作っているから!」

「ダダダ!」

「わかってるよ!俺のミスだってば!」


夏の暑さと秋の寒さの平均ではあるのだが、いつの夏かというのが選べないのが、このスキルの泣き所だ。おかげで、どうやら、ずっと未来の夏の最高気温との平均になってしまったようで、死ぬほど暑いのだ。大失敗だ・・・・・・。

いつも、ありがとうございます。これからもよろしくお願い致します。何故か3体目のメタトロン引きました。チェスターも2体目ですが、使い道がわかりません・・・・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ