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スーザン博士の逆襲

亀です。暑いです。いかがお過ごしですか。ちょっと短めですが、よろしくお願いいたします。

「えーと、なんで、こんなところに私を連れてきたの?」

「あ、それはそうと、お昼もう食べた。これ、うまいよ。」

「あ。どうも。」


俺は、本体が貸してくれた女性を見た。18歳ぐらいの女性だが、相当頭が良さそうだ。知性の輝きが見える。俺は分体にすぎないのだが、一つ利点がある。それは、俺が本体ほどの力は持たないが、呪いの影響も受けていないということだ。


さっき本体を見て確信したのだが、あの呪いの影響は強く、また、成長も早い。元の10分の9しかないはずの、本体が、11ぐらいになっているのを見て、改めてあの呪いの強さに震え上がったところだ。まあ、神を育てこの世界を救うためなのだから、仕方がないといえば、仕方がない。とはいえ、しばらくは、統一して、自分の思考を鈍らせたくないというのも本当だ。まあ、ぶっちゃけ神化も果たしちゃっているし。本体も、神化しているけど、それが顕在化していないんだよね。


「で、何をしてほしいわけ?」

「見ての通り、この星は、ダイソンスフィアタイプのエネルギーで動いているんだけど、伝達装置が壊れちゃっているんだよね。」

「直してもいいけど、電池ないわよ。」

「あ、それは、俺がなる予定。」


俺は、にこっと微笑んだ。女性は呆れて言った。


「あんた、あのアホの分体なんでしょ。そんな力あんの?」

「ないっちゃないけどあるっちゃある?」

「なんで最後が疑問形なのさ?」

「ま、とにかくなおしてよ。」


そうなのだ。この星さえ稼働できれば、ここで、猫ちゃんパラダイスを実現することさえ可能だ。時間はかかるが、ここで、猫の楽園を作り、神をゆっくりであるが育てることが可能になるかも。


「え?もう直ったの?マジで?」

「本当よ、さ、電池になって・・・・・・・。」


俺は、力がすわれるのを感じた。それにしても吸いすぎじゃないか?


「くくくく、ひっかかったわね。あんたを電池にして、私は築くのよ、この星の上に、私だけのスーザンランドをね、ふははははは!あんたは、その礎となるのよ、ククククク、ふはははははは・・・・・」


俺は、エイミに合図した。ぽかっとエイミがスーザンを気絶させて俺を助けてくれた。なんなんだ、この頭がおかしい女は?


「う、うーん。はっ!しまった私の野望が!スーザンランドが!!!」

「野望じゃねえ!危ないな。何やってくれてんの!とにかく、この星を再生させないと、大変なことが起こるぞ。」

「は?」

「あっちにブラックホールがあって、こっちにもある。統合したら、どうなると思う?」

「この星も吸われちゃう?」

「ご名答!せっかくの星が、なくなっちゃうよ。だから、直して脱出しようぜ!」

「く!仕方ない!それまでは協力してあげるわ!」


俺は、俺の1番最初の猫ちゃんエイミに、このアホ女を監視させた。何やるかわかったもんじゃないからな。


「これで、いいはずよ。入ってみて。」

「エイミが監視しているのを忘れるなよ!」


体からエネルギーが吸われているが、それほどひどくない。


「くくく、ひっかかったわね。」


その瞬間、拘束ビームでエイミも動けなくなる。


「さ、続きをしましょ!チェンジ、カモン!」


スーザン博士が叫ぶと、星が巨大な二足歩行型の機械に変身した。


お前、何してくれてんだ!


「さ、私たちを安全なところに運んで。そう。あのブラックホールから距離をとって!そうそう!」


しばらくして、遠くにきたと思ったらスーザンが叫んだ。


「第2形態カモン!」


すると、星が巨大な船に変身した。


「ククク!これは、すごいわよ。さ、跳躍!」


すると、俺たちは、まだ、若い銀河群の中にいた。


「さあ、スーザンランド2の稼働よ、稼ぎまくるわよ!」

「ご苦労だったな!」


俺は隠れていたベスに合図した。ポカっとスーザンを気絶させた。


「おい、こいつが、変な呪文を唱える前に、こいつを本体のとこに送り返そうぜ!」


俺たちは転移した。


「あ、俺!スーザン連れてきてくれた。」


本体が安心したような口調で俺に話しかけた。なんだか疲れている様子で目の下にくまができている。


「ここにいるよ。」

「よかった!で、役に立った?」

「半分は、役に立ったかな。」

「そうか。で、統一する?」

「あ、それはまだ先でいいや。いいかな。」

「もちろん。何かやってるんだろ。納得するまで帰ってこなくていいぜ。」

「助かる。じゃ、また!」


そして、俺の分体は消えようとした。2匹の猫ちゃんがなぜか名残おしそうにしてたので、力を注ぎ込んで、話せるようにしてやった。2匹はびっくりしたように俺をみて、呟いた。


「またなの、もう1人のマスター!」「マスター、次に会うまでバイバイなの!」

「俺、ありがとな!また会おう!」


俺は、消えた分体がなぜか、スーザンをちょっとだけ名残おしそうにみているのを感じて、呟いた。


「ま、またくればいいさ。」

「はっ!くう、頭が痛い。あ、あいつどこいった!」

「まあまあ、そんなことより、スーザンランド、どうにかしてよ!」


俺たちは、猫カフェに入った。コーヒーを飲むために。


亀です。いつもコメント、ブックマークありがとうございます。なんだか、のったりとしか進みませんが、これからもよろしくお願いいたします。

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