枕をなおそう!
亀です。更新がなかなかできません。とほほです。今回も短めです。
最近、安眠できずにいる。それは、なぜか枕の寝心地が悪く、みんなで奪い合っているからだと思う。羽毛を入れた豪華な枕を使っていたのだが、どうも安定が悪い。そこで、蕎麦殻が入ってしっかりした昔ながらの枕を作ったのだが、みんなも気に入ってしまって、奪われて、一つの枕もなく、頭痛で起きる日も少なくないのだ。
そこで全員分の蕎麦殻枕の作成を思いだったのだ。でも面倒なんだよね。
「ええー。今日もお蕎麦?」
ランちゃんがげんなりした口調で俺に抗議した。すまん。その気持ちはわかるが、蕎麦殻枕のためだ。協力してくれ。
猫カフェでも、サンドイッチに蕎麦を挟んだり、付け合せで無償で提供したりした。こちらは、結構、好評だ。まあ、タダだし。
さすがに、4日連続で蕎麦を出したら、皆、うんざりした顔をした。ダイエットにいいからと適当なことを言ったら、カサンドラとシェールはいやいや食べ始めた。
夜中に俺が、蕎麦殻を煮沸しようとすると台所から音がする。ど、泥棒か?
すると、そこでは、サンドイッチを作っているアイカの姿があった。
「そんなことしなくても教えてくれたら作ってやったのに。」
「ほ、本当?」
すると、煌々と電気がついて、みんなが入ってきた。
「タっくん、作ってくれるって。」
そこには、お腹をぎゅるぎゅるならしているほぼ全員がいた。うーん。それにしてもなぜ、関係ないガブちゃんがいるのだろう?
「ダ!」
片手をあげて、シュタっと挨拶してくれた。
「ダァ!ダダ!」
なになに、ミリカのお腹がギュルギュル鳴って、寝られなかった・・・・・・。す、すまん、ガブちゃん、蕎麦枕がこんなところにまで影響していたとは!!!!!
俺は、泣きながら、美味しい食事を提供した。蕎麦は自分でコツコツ食べて蕎麦殻を洗浄、燻製することにした。
そして、俺の前には、3回洗浄され、しかも、燻製もされた蕎麦殻があった。ついでに、俺は自分の枕をばらして、潰れた殻を取り除いて、新しい殻を足すことにした。
全員分作り終わった。これで、もう枕の奪い合いはないだろう。
そう思った日もありました。
次の日も、枕を奪われて頭痛で目覚めました。
「みんな、自分の分の枕があるのに、なんで俺のを取るんだよ!」
返ってきた答えに俺は絶望した。蕎麦殻枕がいいから取っているのではなく、俺の匂いがついていて安心するからとりあうそうだ。ということは、皆に文句を言われて枕を作った努力は水の泡ということではないか・・・・・。俺は静かにむせび泣いた。とほほだよ。
その日から、寝る前にせっせとみんなの枕に匂いをうつす作業をする俺を、奇妙なもので見るかのように、にやにや眺めるのを日課としたのぞみちゃんとガブちゃんを見ることができるようになったそうである。どうしてこうなった!
これからもよろしくお願いいたします。