タクト女性になる
亀です。いつも遅くて申し訳ありません。お越しいただき本当にありがとうございます。
えーと、すみません。起きたら、女になっていました。どゆこと?
鏡をみたら、長い髪、青い目、とんでもない美少女がいた。えーとこれって、俺?・・・・・。えーとえーと???
「店長!」
イケメンボイスでランちゃんが入ってきた。ちょっと、しゅっとした少年になってる・・・・・・。えーと?
「早くうさカフェ、開けましょう!」
はあ?うさカフェ???
「猫カフェは??」
「あ、そっちは、アダムが開けているはずです。」
えーと、どゆこと???
「ふふふ、愛する奥さん、お目覚めはいかがかな?」
ゲッ!ミリカが信じられないイケメンになっている。ひぇー。なんだこれ???
「何を言ってるんだ!彼女は俺の奥さんだっていってるだろう!」
ランちゃん(男バージョン)がミリカ(男バージョン)と火花を散らしている。うーん。何が起こっているんだ。
「ど、どうしたんだいハニー!」
「店長、気分が悪いのかい?」
「ちょっとめまいが・・・・・。」
「そ、それはいけないよ、ハニーゆっくり寝ておいで。将来僕の赤ちゃんを生まなくてはいけない体なんだから!」
「だから、俺の赤ちゃんだって言ってるだろう!」
「えーと、おれ・・・・・・・・」
「おれ?」
「オーレー!!!」
なんとかごまかしたか?
2人は、にやにやと微笑んでいる。男に好かれるというのも気持ちが悪いものだ。えっと、でもおれ、今、女性なのか、ややこしい・・・・・・。
「とにかく結婚するのはおれだ!」
「いや、おれだって!」
その時、3人のイケメンが入ってきた。ちっ、イケメンいくない!
「かみさま!」
げっ!これはリースか?そして、アリーとアイカか?これはなんだ????
みんなが、おれを熱々の視線で見ている。うわ、気持ち悪い。これが、俺たち男性が女性を見るねっとりした視線なんだな。しかも、なぜか胸のあたりでとまっているし・・・・・。うーん次から気をつけよう!
「わ、わてくしは、ちょっと気分がすぐれませぬので、休みまする。」
俺は、部屋に引きこもった。わからない時は引きこもるのが一番だ。電話は二番だけどな。三時はおやつだよ。わかるかなぁ?わからねえだろうなぁ。
するとふわふわと、ガブちゃんが飛んできた。こいつ、いつものガブちゃんと同じだ。できる!
「ダダ!」
うわ、本当に同じガブちゃんだよ!何々?ここは、違う次元だって?はあ。俺が女性である可能性を反映した時間軸????何言っちゃってんの、ガブちゃん。悪いものでも食べた?
「ダァー。」
な、なんだ、かわいそうなものを見る目つきで。俺、何か変?
「ダダダ。」
頭を振っている。処置なしってどういうこと?
「届けてきたわよー!」
勢いのいい可愛い美猫が入ってきた。もしかして、のぞみちゃんか。
「のぞみちゃん?」
「うん、届けてきたよ。次ある?」
おおお、これが、俺が今まで理想としてきたのぞみちゃんの正しい姿だ。こののぞみちゃんと、俺たちの世界ののぞみちゃん、交換してやろう!
「ダダダ!」
「え?ダメだって?どうして?」
「ダダダ!」
「はあ?のぞみちゃんは、俺のもんだって?ええええ。ガブちゃん。」
「ダ!」
何顔赤くしてんだよ。ちょっと待て。うーん、子供の思い人を持って行っちゃう趣味はないし・・・・残念だが、諦めるか。
「ダ!」
腕組みをして、頷くガブちゃん。なんだか、かわええ。すると、キラキラと空間が輝き、もう1人のガブちゃんが、出現した。
「ダダダ!」
「はあ?お腹空いたって?」
「ダダ」
「いつまでも油売っていないで帰ってこいって?」
「ダ!」
「うーん、でもどうやって!」
「ダダ!」
いきなり、ガブちゃんが隠し持っていたハンマーで俺を叩いた。目の前に星がちった。うわ。
俺はベッドから起き上がった。気絶していたようだ。いや、寝ていたのか?え?あれは全部夢?
「ダダ!」
「え、アホなこと言っていないで、はやくミルクよこせって?」
「ダ!」
「わ、わかったよ。もう。いまやるって。」
どうもガブちゃんには勝てません。王様だし。
「ダダ!」
「え、王様じゃない、神様だって?」
「ダーダ!」
「わかったよ。」
うーん、困ったもんだ。
コメント、ブックマーク、本当にありがとうございます。ガブちゃんが一言お礼を言いたいようです。
「ダ!」
だそうです。これからもよろしくお願い致します。