さぼってます
さぼるの大好きです。
ああ、いい気持ちや〜。風が心地よい。たまには、こういうのんびりした日もいいなぁ〜。
え、毎日まったりしているだろうって。まあそれはそうなんだけど、いいじゃん、いいじゃん。さぼっていたっていいじゃん!
どこまでも青い空、そこを吹き渡る風。白い雲がはやいはやい……ぐぅ〜〜〜。
「あ、ここにいた〜。店長〜、さぼっちゃいや〜なの〜。」
この声は、ランちゃんか。
「ランちゃん、違うぞ。さぼっているように見えるかもしれない。だが、今、将来のカフェの展開を考えていたのだ。」
「うそなの〜、どう見ても寝ていた〜。」
「ランちゃん、俺が嘘を言うように見えるかい?寝ていたように見えるかもしれないが、このように寝転んで目をつぶって考えにふけっていたのサ。」
完璧にごまかせた。
「え〜、でもいびきかいていたよ〜。よだれもたらしていたしぃ〜」
おお、完全に落ちていたようです。失礼いたしました。く、詰めが甘かったか。ぐぅ〜。
「そんなことより〜、うっふん、早くランちゃんをお嫁さんにして〜」
くねくねと奇妙なしなを作ってランちゃんがアピールしてくる。くねくねタコ踊りかと思ったぞ。目がさめちまった!どうしてくれる!
「どう?もう悩殺されちゃった。結婚したくなっちゃった?うっふ〜〜ん」
「えーと、全然、ちっとも、全く、これっぽっちも、いささかも結婚したいと思わないけど…」
「え〜、どうして〜???」
ランちゃんが、店の方にトトトと戻っていく。
「セオドアさ〜ん、嘘つき〜、こうやったらすぐ結婚してくれるっていったじゃないの〜!!!ぷんぷん!」
「ごめんごめんランちゃん、いや〜、おかしいな、てっきりあの坊主、ロリコンだと思ったんだが?もしかして、年上趣味????」
「これで、割引の話はなしですの〜!」
「え〜、そんな殺生な!」
筋肉ダルマ、お前どんな適当なことをランちゃんに吹き込んでいるんだよ!それにロリコンってなんだよ。俺だって肉体年齢12歳だよ、アホか!
ああ、風が気持ちいい〜。ぐぅ〜。
「おお、タクト殿、ここにおったのか、どうじゃ、うっふ〜ん〜!」
ケイト、お・ま・え・も・か!
筋肉ダルマ!いつか殺す!
お昼寝いいですよね。