くろねこお届け便!?
亀です。短いです。すびません・・・・・。
「猫カフェだぁ!カスが。こんな仕事してるから、うなぎばっかり食べてんだよ、うなぎ野郎が!」
酷い言われようです。のぞみちゃんは、どうやら、猫カフェには向いていないようです。男には抱かれたくないようですので、試しにケイトに抱いてもらったら、ごろにゃんと、媚を売っていました。うーん。なんてやつ!あんなに天使だった俺ののぞみちゃんのイメージがどんどん崩れていきます。残念です。そんな今日このごろ、皆さんいかがお過ごしですか。
「タクト殿、この猫ちゃん、かわいい。そんなに悪い猫ちゃんには思えないぞ。」
「猫被ってるんです。猫だけに。女性専用の猫ちゃんというのもなんだしなあ。」
俺は、のぞみちゃんを抱くと、ハンモックに横たわりました。
「てめ、男に抱かれる趣味はないんだよ!離せ。」
「なあ、のぞみちゃん、お前何が得意だっけ?」
俺はのぞみちゃんを両手で抱えて目の前にぶらんとぶら下げて聞きました。猫パンチをやってきましたが、俺が両手を伸ばすと届かないのであきらめたようです。
「うー!なんでもできるぞ!俺、万能だからな!」
「そうか。何が特技だっけ?」
「まあ、強いて言うなら足の速さかな。チーターと競争しても余裕でかつるぜ。」
俺は、ピンとひらめきました。もしかしたら、これは、いい商売になるかもしれません。しかし、ちょっとくろねこがこれをやるのはさすがに露骨すぎるかもしれません。ま、いいか。
「でさ、のぞみちゃん、どれだけ早いのかな?」
「俺はひかりよりはやいぜ。こだまにだって、余裕でかつる、のぞみだけにな。」
どうやら、親父ギャグだったようです。確かに新幹線ではのぞみは、ひかりやこだまよりはやいですが・・・。
「ちょっと、この手紙、神殿に届けてきて。場所は、そうだな。目をつぶって見て。」
俺は力を込めて、この町の地図をのぞみちゃんの目に送りました。
「これなら、目を開けていても、道順がわかるから。」
「おま、これARナビ!」
なぜ猫ちゃんが現代日本のナビを知っているのはともかくとして、これなら話がはやいです。さ、行っておいで!あ、そうだこれもつけていってね。
俺が、「仕事中です。ただいま、配達中。ご注文は猫カフェで承ります。」という服を見せたら、非常にのぞみちゃんは嫌がったのですが、そうしないと、勝手になでられると説得して着せました。
すると!のぞみちゃんは、本当に役にたつぐらいはやいことがわかりました。まあ、コシチだったら瞬間移動なんですが、街の中では必要ないし。
「あ、あのねこちゃんはやい!」
「仕事中なのよ。邪魔しちゃいけません!」
「ああーかあさま、お手紙僕に書いて!ねこちゃんなでたい・・・・・・。」
俺は、猫カフェにのぼりを立てて、ねこちゃん配達便を始めました。まあ、のぞみちゃんもデロデロと男になでられなくてハッピーですから、ウィン・ウィンですね。
ただ、意外だったのは、単にねこちゃんが来るのが見たくて、手紙を頼む人が非常に増えたことです。まあ、届けてから少しなでられる分に関しては我慢してもらっています。
「おい、聞いたか?」
「ああ、あの幸せの使者の話だろ。」
「あ、使者さまに手紙を託すと・・・・ぐふふふふ。」
そればかりか、幸せの配達便として、ラブレターを送る人が増えたため、のぞみちゃんは大忙しだったようです。うーん。これで、いい・・・・・のか?
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