歳を取ってもバインバインは無理!
亀です。すごく短いです。すみません。
カラン、ドアが開いて、海上国家の王となったコサブローが息を切らせて入ってきた。
「おい、タクト!」
すると、後ろにいたセリーヌにぽかりと殴られた。
「す、すまん。父上、困りました!」
おや、セリーヌは、赤さんを抱いている。まさか・・・・・。
「そのまさかだよ・・・・・ですよ・・・・できちゃった・・・んですよ、赤ちゃん!ど、どうしよう。」
「うーん、俺が預かったほうが、成長は早いけど、せっかくの自分たちの子供なんだから、楽しみなよ。」
赤さん、かわいいな。うちにも2人いるぞ。俺とミケの赤さんと、るーたんとぽちの赤さんと。なぜか、時々、空を飛び始めたがな。ハハハ。そこはハイハイが先でしょう!って思わずつっこんでしまったし。
「で、相談なんだけど。」
「うん?」
「俺を大きくするか、セリーヌ様を巻きもどしするか、してくんない?」
「へ?どうして?」
「だって、お忍びで外出して、2人でいると、いつも、いいお兄ちゃんになりなさいとか、お母さんを困らせちゃだめよ、って言われるんだよ。」
ま、確かにそれはいやだな。
「だからよう、タクト・・・・・お父様、お願いだよぅ!」
なんだか、クネクネ気持ち悪いぞ。しかし、まあ、コサブローには、いろいろ大変なことさせてたからな。サービスだ。
俺は力を込めて、コサブローを青年に、そして、セリーヌを16歳ぐらいに巻き戻した。これぐらいでいいだろ。
セリーヌは、なんだかすごくうきうきで、自分の張りの戻った顔や手を撫でまくっている。しまいには、
「わー、おかあちゃん、わかくなりまちたよー」
と赤ちゃんにまで自慢だ。よかったな。さあ。帰れ帰れ。お前らも、忙しいだろ、偶然だな、俺もだ!
3人が帰った後で、俺は、やっとゆったりできる・・・・・と思っていた時もありました・・・・・。
女性たちが、自分たちも若くなりたいとか、歳を上にしてバインバインになりたいだの、妙なことを言い出したのです。うーん、歳が上になってもバインバインになれる保証など、どこにもないのです。いい加減にしなさい。ボスケテ!
これからもよろしくお願いいたします。