るーたんの赤ちゃん
亀です。これも少し短いです。よろしくお願いいたします。
「パ、パパー!」
「どうしたるーたん。虫でも出たか?」
「ち、ちがうん、見て!」
るーたんが、ぶらんと、赤ちゃんをぶら下げている。
「お、おま、どうした。」
「パパがミケとあかちゃん作ったって話を聞いて、一緒にポチと手を合わせたらあかちゃんできちゃった。」
「はああああああああ!!!!」
俺はぽちを睨んだ。ぽちは力なくうなだれてる。
「おま、結婚の前に子持ちかよ!どうすんだよ!」
「お、お金は貯めてるから、なんとかなるけど、結婚式とかど、どうしよう。」
「そういう次元の問題かーーーー!!!!」
仕方ない。俺は、ミケトの子のカストルの隣にあかちゃんを寝かせた。お、同じあかちゃんでもこうしてみると、大きさが違うのがわかるな。俺とミケの子の方がちょっとでかい。
「ご主人様、どうされたのです?その子!」
ミリカが後ずさった。
「ま、まさか。ご主人様のあかちゃん。あああああ、いつになったら私と作ってくださるの?」
「ア、アホー!これは俺のあかちゃんじゃない。るーたんのだ。」
「ご主人様のではないのですね。あー、よかった・・・・え?????るーたんの?????」
ミリカの頭の上をはてなマークが埋め尽くしている。俺だって何がなんだかわからないよ!
「そ、それにしても可愛いですわね〜。」
「うーん、そうだな。」
「ご主人様。」
「なんだ?」
「早く私たちもあかちゃんを・・・・」
「あー。まーいずれな。」
「本当ですわよ。」
「ああ。」
俺たちは、あかちゃんたちを見続けた。
「可愛いな。」
「そうですわねえ。」
するとシェールが入ってきた。
「あー、店長!こんなとこでサボって・・・・・こ。このもう1人のあかちゃんは?ま、まさか、店長と、ミ、ミリカ・・・・」
「違うって、これ、るーたんのあかちゃん。」
「店長のじゃないんだ。よかった・・・・って。るーたんの?」
おいおい、なんだか、さっきこれやらなかったか。
「パパー!どうしよう。あかちゃんできたら、とってもお腹すいたん。すいたん!」
それからが地獄だった。るーたんは、食べに食べた。そして、しゅるしゅると、繭に包まれた。あ、このパターン知ってる。
出てきたのは、ミリカサイズのるーたんだった。
「パパ、るーたんお母さんになったん。この姿でいるん!」
ぽちは、ちょっと不満そうだ。ちっちゃいままだからな。仕方ない。俺は、ぽちも大きくしてやった。
「お、ありがと!タクト。」
こうしてみると、美男美女だ。ま、これでいいか。
ところが、なりだけは大人になったのに、次の日、庭で転げ回る2人がいた。そんな2人をみんな気味悪げに見ていく。うーん。
俺は2人を呼んだ。
「パパなんなん?」
「どした?」
俺は2人はもう親になったのだから、今までのようには遊べないぞ、と告げた。すると、みるみるるーたんの目が涙でいっぱいになった。
「もう遊べないん?」
「い、いや、今だけだぞ。子供が少し大きくなったら。一緒に遊んでやれよ。」
「うん、わかったん!」
「よし、じゃ、おまえらは、今日から隣の家の1室をやるから、そこで生活しろ。」
「うん、わかったん。」
そして、若夫婦の生活が始まった。
ちょっとしてから、親子3人で楽しく転げ回っている姿が見られるのだが、それはまた、後の話。
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