ミケの憂鬱
亀です。暑いですね。うーん。書くのが遅くて申し訳ありません・・・・・。
「ふぅー。」
「ミケ、どうした?」
「ちょっと困っているのにゃ!」
どうも最近、メイドカフェミケの売り上げが芳しくないらしい。それで、ミケと一緒に梃入れを考えたのだが、料理なんかは、どうにかなるとして、問題は、人員だ。
これも最近まで働いていたメイド達が次から次へとヘッドハンティングを受けたからだ。ヘッドハンティングと言ってもライバル店などに引き抜かれたというわけではなく、大きな声では言えないが、そのような趣味が好みの貴族のご子息のところへ永久就職したということだ。しかもどうやら、半分は俺のせいだし。
貴族の子息たちは、俺のハーレム教に帰依していたらしく、それに気がついた肉食系メイドにやられたらしい。しかし、困った。
「うーん、まあ、猫ちゃんを召喚してもいいけど、メイドカフェで働かせるというのもなんだかお門違いなような気もするし・・・・・」
猫ちゃん達は、できれば俺のそばにいた方が、成長が早いので、できれば、召喚したてのころは、猫カフェで修行させたいしなあ。うーん。そうだ!俺はシェールを呼んだ。
「へ?ボクが店長代理?」
「そうだ。これから1ヶ月ぐらい頼んだぞ。」
「え?で、でも店長は、どこに?」
「あ、猫ちゃん召喚して、メイドカフェにしばらく常駐するから。」
「そんなのダメ〜!」「ダメ、絶対ダメ!」「却下!」「イヤー!!!」
はあ?いきなり声が増えたが?なんなんだ?
「あんた!そっちにテコ入れにする前に、私のうさカフェに来なさいよ!」
サーシャが怒鳴る。
「いやいや、お前んとこ、売上安定してるでしょ!」
「いや、今から落とすし!」
「わざと落とすな!」
何を考えてんだよ!
「て、店長、ケ、ケチャ、おいてかないで!」
「ケチャ!メイドカフェ、近いから。それに、怖いから、包丁しまえ。」
カタカタ震えながら包丁を構えている。お前は、強盗か!
「もう、ランちゃんも、一緒に、そっち行く!」
「えーと、誰がこっちで働くんだ、ランちゃんまで動いたら!」
「私が働く!」
「えーと、アン、ランちゃんは、動かないから。それから。うさカフェどうした?」
「ケチー!!!!」
あ、あいつ、扉の表示を閉店にしてこっちに来てやがった。油断も隙もないな。
「まあ、あっちに行くのはちょっとの間だし、心配すんな。」
「そうですわ、ご主人様と私が留守の間を頼みましたよ。」
「えーと、ミリカよ、なんで、お前が来るのが前提なんだ?」
「だって、どうせ私そんなにここを手伝っているわけじゃありませんし。」
「そんなのズルイ!」「死なばもろとも!」「ひとりだけ抜け駆けは許さない!」
えーと、よくわからんぞ、その理屈。あ、ちょっと待て!
「おい、ぴょん子さん!」
「えーと、なんでしょうか?」
奥からぴょん子さんが出てきた。ダンマスを解雇してから元のうさカフェに戻さずに、こっちで、グッズを売らせてたんだよな。あれ?ちょっと待てよ!
「ぴょん子さん。向こうでメイドやらないか?」
「メイドですか。いいですけど、何すればいいんです。」
「ちょっと可愛い服着てにっこりしていればいいだけど・・・」
「やります!!!」
ということで、1人ゲットだ。イエーイ!そうだ!
「アン!お前も暇だったらメイドカフェ手伝え!」
「えー、いいけど、お給金はずんでくださいね。」
「それは仕事次第かな。」
これで2人ゲットだ。あと1人いればなんとか回せるぞ。
「お父様、じゃあ、私が行きましょう。スミス様もそうすれば毎日来てくださるでしょうし。」
カトリーナ、ありがとう!これで3人。
「ちょっと待つにゃ!せっかくタクトと一緒に働くチャンスだったのに!」
「まあ、メイドカフェが回ればいいんだか。それに、時々、見に行くさ!」
「約束なのにゃ!」
というわけで、なんとかなりそうだ。
「タクト、アンもぴょん子さんもいなくなるんだから私のとこにも手伝いに来なさいよ!」
「ああ、わかった。リースとアイカにも手伝ってもらうさ。」
結局俺も忙しくなりそうだな。とほほ。
ところが、ぴょん子さんが、あっちに行ったことで、ハーレム教信者も多くが向こうに移ったためこっちは静かになって嬉しい。まあ、俺があっちに精力的に顔を出しているから、ハーレム教のみんなもハッピーだし。よかったよかった。それに、メイドカフェの方が、合コン・・・・・ハーレム教にはいいらしいし。
実は、猫カフェに、信者が多くいたのが問題だったのだ。俺は、猫カフェがタクト神殿化になっていたから、どうしようかと頭を悩ませていたのだ。うーん。よかった!
そう思っていた日もありました。俺は、毎日、ハンモックから離れた生活に悲鳴をあげることになってしまったのだった。とほほだよ!
いつもありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。