ハーレムキングの憂鬱
ちょっと短めです。よろしくお願いいたします。
勇者が去って、ダンジョンの収益が下がると思っていたら、そういうことはなく、かえって収益があがったようで、俺はどうなっているのか、視察しに行くことにした。
すると、なぜか、道すがら、熱い視線を感じる。主に、むさい男性から。拝んでくるやつもいる。なんだなんだ?
ダンジョンにいくとなぜか、むさい男ばかりだ。そして、その内の一人が俺を指差した。
「ハーレム王様だ!」「ハーレムキング!」「俺たちの希望!」
なんだなんだ???
俺はなぜか、胴上げをされた。
わっしょい、わっしょい!なぜか楽しくなってきたが、なんだこれ!
みんな、俺を拝んだり、俺に触れようとしている。俺、なんだか生き神様のようだ。
しかし、少しして、その理由がわかって、俺は怒りにふるえた。
そこには・・・・・。
「ハーレムキング、タクトのご利益があなたにも!」「普通からハーレムへ、これって普通ですか。いいえ、誰でも!」「ハーレム王に俺はなる!ハーレムのご利益があなたにも!ハーレムお守り販売中!」
いたるところに、ベタベタと貼ってある。ダンジョンがいつのまにか、神社のようになっていた。
なんと啓蒙書まであった。
「俺はこうして、ハーレム王になった。 Byタクト」「楽しいハーレムの作り方 Byタクト」「ハーレム初級講座。誰でも簡単に始められるハーレム講座」「ハーレム勇者もおすすめ、ハーレム王タクトの伝記」
お前ら、いい加減にせえよ!俺は、怒りのゲージがマックスだ。
「おや、タクト殿!どうです!私のダンジョン経営は収益は過去最高ですよ!」
「あ、お前くび!明日らか、コシチに戻ってきてもらうぞ!」
「なんと?こんなにもうまくいっているのに!」
「いきすぎじゃ、ぼけえ!これじゃ、これが馬鹿みたいだろ!」
「あれ、治ったんですか。馬鹿。よかったですねえ。」
くくくそー!ふざくんな!
俺は泣いて帰った。ハーレム王と俺を称える信者を振り切って。
温泉で泣いてたら、ミリカに慰められました・・・・・・。お子様か、俺?あ、まだ12歳だったけ・・・・・。
また、これに懲りずにいらしてください。お待ちしております。