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俺が猫語を話せるワケ?

猫ちゃんかわいいです


猫カフェ「たま」。実は、前世で実家の飼い猫からとったというのは内緒。それにしても、前世は、ろくなもんじゃなかったな。うん、体が弱くて、友達は実家の猫のたまだけ。高校にも入ったはいいけど、入退院を繰り返して、全然出られませんでしたよ。ちくしょう。世の中のみんなが青春を謳歌してやがりますのに、こっちは、暗い生活ときたもんだ。


やっと、体が少し調子がよくなったんで、よし、高校に行こうと思ったら、子猫がふらふら道路を横切っていたんで、助けたらこっちがひかれて、はいさよならでした。でも、最後に頭をよぎったのは、育ててくれた両親のことでも、かわいい妹のことでもなく、あ、そういえば、今朝は、「たま」に餌やってなかったってことだった。


目が覚めたら、目の前には女神ではなく、猫ちゃんがいたよ、でもなんだか威厳があったんだ。それが猫神様で、猫を可愛がってくれていたからお礼にもう一度、別世界で人生をやり直させてくれるんだって、やっほい!


「でだよ。お礼にあげる能力なんだけど、召喚能力になるんだね。」

「神様、ありがとうございます。なかなかよさそうな能力ですね。」


興奮して言ったら、少し微妙な顔をされたんで、(猫ちゃんの顔を読むに関しては、自分の右に出るものはいないはず、たぶん)こりゃ、なんかおかしいな、とは思ったんです。


「この能力を使えば、いつでも、友達、げふんげふん、眷属に会えるからの。」


なんだか怪しい。でもいいや。


これで、俺もリア充に、そう思っていた時期もありましたっけ。


体が光に包まれて、気がついたら、赤ん坊の自分。でも違っていたのは、体にかすかに魔力を感じたんだよね。やった、これでかつる。召喚能力使いまくるぞ、やった。そう思って、召喚しようと思って念じたら、MP切れでヒックリ返りました。厳しい。


生まれてから、半年がすぎてどうやら、自分は、タクトというらしいと気がついた。まあ、何度も親らしき人たちが自分にタクト、タクトと呼びかけていたからなんだけど。でも実は、前世でたっくんって呼ばれていたから微妙。猫神様、もしかしたら俺の名前で遊んだな!まあ、そんなことより、召喚の練習だ。そして、結局ひっくりかえる自分。MP切れ。ちくせう!


やっと1歳になって、少し歩けるようになった。そして、今日こそは、できる、召喚できると信じてベビベットの中央で仁王立ちした。やるぞ、やるぞ、やるぞ。魔力が高まるのを感じる。全力で召喚!!!!そこで、ひっくりかえる。それだけじゃなくて、もらしちゃったよ。悲しいよ。


3歳になって、理解したのは、召喚魔法は非常に珍しい魔法だということだ。なんでも、精霊やドラゴン、そして勇者や魔王までも呼び寄せることができる最高最強の魔法であるそうだ。親に聞かされた絵本にそう書いてありましたし。うわ、これは、きたか、歴史に残る自分物になる日が。さあ、今日こそは!結局、ひっくり返っただけだよ、ちくしょう!


でもちょっと違っていたのは目覚めだった。何かが顔を舐めていたのだ。おや、と思って目をさますとそこには猫ちゃん????え???これ、どういうこと?召喚獣が猫って。そこで、ハっと思い出したのは、猫神様が言われた言葉。


「この能力を使えば、いつでも、友達、げふんげふん、眷属に会えるからの。」


ま、て、よ。俺の友達って猫じゃん猫だけじゃん。ってことは、猫ちゃんに会うために授けられた能力なんだろうか。これからだんだんと強くなっていって、ドラゴンなんかも召喚できるようになるんだろうか????


頭の中が?????でいっぱいになった時、声が聞こえた。


「お腹すいた〜、なんかもってこいや〜」


それが猫からのものであると気がついたのは少したってから。惚けていたら、鼻に軽く猫パンチくらったよ。ちくせう!

猫の写真を見ていると1日があっという間にすぎていきます。

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