コシチの細腕繁盛記?
亀です。いつか猫になりたいです!
「なんじゃこりゃぁ!」
俺は驚愕した。ダンジョンにコシチに会いにきたのだが・・・・・。
どでかい看板が俺を迎えてくれた。
『映像でお馴染みの魔王のダンジョンは、こちらです!』
『元祖、魔王のダンジョン、本物です!』
『魔王の衣装を着て、写生をしませんか!』
完全に観光地化したダンジョンがそこにあった。しかも、どうやら、ガイド付きで、今なら、魔物に遭遇することなく、宝物を1つ持ち帰ることが可能なキャンペーン中だそうだ。どんなソシャゲだ!
「おにいちゃんおにいちゃん、これどう?魔王ダンジョン名物、魔王饅頭だよ!ソードストラップもあるよ!」
俺は顎が外れそうになった。こ、こんなものまで!コシチよ、お前に何があった!確かに、ダンマスにはしたのだが、こんなことになっているとは・・・・・・・。
「あ、パパー!どうしたん?」
あ、あほー!るーたん本人がコスプレしてるやんけー!!!
「どう、そっくり、そっくり?」
えーと、そっくりじゃなくて、お前、そのものだから。それに、こんなことやってちゃいけないから。
まあ、あの時のるーたんは大人モードだったんで、気がつかれないとは思うけど・・・・・・。
「おう、かわいい、魔王のお妃さまだな。ガハハハハ、ほれ、お駄賃だ。」
「ありがとうー、おじさん。」
「いいってことよ、なんか食べるものかいな〜。」
すぐもらった銅貨でお饅頭を買って食べるるーたんであった。
「うまうま、パパー、これうまうまなーん!」
ちょっと待て、ここにるーたんがいるってことは、まさか。
中に入ると、魔王の椅子のところに、ちょっと子供バージョンの人化したぽちがいた。
「うはははは、待っていたぞ!お前らのパーティーを闇に飲み込んでやろう!」
「うわー、似てるねえ。ボク!はい、お駄賃!」「かわいいねえ。はいお駄賃。
「人間よ!ありがとう!うははははは。」
お前〜!こんなとこで、小金を稼いでいたのか!
「お、タクトじゃないか。うわははははは!みろ。結婚資金を貯めているぞ!」
ぽちー、お前なあ。まあ、いいか。
「コシチは、どこ?」
「あ、支店長なら、重要な仕入れの会議だぞ。ここにはいないよ。忙しいから、アポ取らんと、会えんぞ。」
な、なんですとー!何が起こっているんだ。
「お前が、しっかり営業しろって言うから、頑張ってるようだぞ。でも、あんまり、働かせすぎんなよ。あ、またパーティーがきた。じゃあな。仕事だ仕事!」
うわあああ。これ、俺のせいか?俺のせいなんだな。
俺はその夜、もっとリラックスするようにコシチに手紙を書いた。しかし、それが、叱咤激励だと勘違いしたコシチは更に、ダンジョン経営にせいを出したのであった。うーん、何か間違ってる!
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