最終回っぽいけど最終回じゃないよ!
朝ドラとかみているとなぜか、これが最終回でもいいよな、って思うことありません?これは、それを狙ってみました。ここで、最終回でもいいじゃん、いいじゃん、と思っていただけたら幸いです。でももうちょっとだけ続くんじゃ!
「タクト殿、こっちは、もう問題なさそうなんだなあ。」
スミス殿が早くもヘーちゃん様の像の金型の作成にとりかかるらしい。えらいスピードだ、そうしたんだ。
「カカカカカ」
え、まだ蚊がいるのかな?
「カトトトトトトトトトトリーナのおおおおおおおおかげなんだな。」
うお、なんか、エコーが入ったオンボロカラオケみたいだ。
なるほど、カトリーナが助けてくれたからか。さすが、俺のねこちゃん、自慢の娘だ!
さあ、こっちの目星もついたしな。あとはドーナッツをいろいろあげて、完成か。
でも実はここに来て、作ってみたいものがあるのだ。それは、ミネストローネスープと豚汁だ。特に豚汁は美味しいし、作るのは簡単だしで楽だ。
でも、そんなに多くの料理を作るだけの、人材がいないんだよなあ。
俺が夜、ベッドを抜け出して、バルコニーで困っていると、サーシャがやってきて、隣にたった。長い銀髪をおろしている。髪がキラキラと月に反射している。このモードのサーシャは、アイカやミリカにも負けないぐらい美人だと俺は思う。ま、胸はアイカにちょっと勝ってるぐらいだけど。
「タクトなに悩んでんのよ、らしくない。話してみなさいよ。」
俺は、サーシャに包み隠さず話した。
「なんだ、そんなことか。あちこちに行っているみんなに手伝ってもらえばいいじゃないのよ!」
なるほど、その手があったか。
「ほら、正直に言ってみて正解でしょ!なんでもこれからは忌憚なくいいなさいね。」
「わかった。じゃ、言うけど。」
「うんうん。」
「サーシャ、勇気を出して言うけど」
「うんうん。」
「お前ちょっと太った?」
「ムキー!そこは、愛してるでしょーが!あんたのせいで太ったのよー!!!」
俺はぶっとばされてきゅう、と伸びた。
「そこで反省しなさい!」
俺は、ありがとうっていえないから、照れ隠しだったのに、と思って意識を手放した。
そして、ついに、収穫祭の当日がきた。
みんなが手伝ってくれたおかげで、いろいろな屋台を出すことができた。おかげで空前の売り上げで、アテナ様もアルテミス様も、そして、ヘーちゃん様もほくほくだ。これで、神世界デパートがどうだこうだという声が聞こえてくる。
メータン様も邪神のるっちん様もきてくださり、賑わった。次は、メータン様のところで、祭りをするので、それもやるそうだ。まだまだ、忙しい日が続きそうだ。
るーたんは、ぽちと戯れている。そして、うまうまと腹一杯食べている。ラムダは、その近くで、楽しそうに、2人をみている。
コタローもコジローもきてくれて、楽しそうだ。黒竜様も姫様もいる。姫様のところにアイカが行って、楽しそうに家族の団欒をしている。
隣のマリアさんと、ランちゃんが、俺の作った豚汁を楽しそうに食べている。マリアさんは、俺にウインクをしてよこした。どうもランちゃんをお願いといっているようだ。あ、なんだか、お腹をさすって、ランちゃんを指差した。どうやら、赤ちゃんはまだか、と催促しているようだ。ランちゃんはまだ9歳、俺だって、12歳だってば!マリアさん、まだ、おばあさんになる年でもないでしょうに。もー。
ミリカの歌声が美しい。そして、アンが次に歌おうとして、止められている。精霊王様もラップを披露するらしい。教室の子どもたちが、ワクワクして、それを席について待っている。
セオドアと、ケイトは相変わらず口喧嘩をしている。なぜかケイトはこっちをみて、俺に投げキッスをした。うーん。
サーシャ、ミケ、シェール、ケチャ、そして、クモ山さんとクモ山さんの家族は、忙しそうに働いてくれている。アリーとリースもお皿を運んでくれている。
もちろん、あとで召喚したねこちゃん5人組も忙しそうだ。
先生と奥さんのローラさんは、かき氷をあーんし合っている。お熱いな。
ガウラン様とタール殿は、ラルフとリリーと話し込んでいる。
セリーヌは相変わらずコサブローをハムハムしている。コサブローももう吹っ切れたのか心から楽しそうに微笑んでいる。よかった・・・・のか?
レティは、ぴちぴちのピンクのドレスを着ていて、アーサーを口説いている。アーサーは、上司の兄だけに無下にできず困っているようだ。なむー。
アテナ様とアルテミス様、ヘーちゃん様は、嬉しそうに3人になった御神体をみていらっしゃる。隣で、スミス殿とカトリーナが説明している。
王女は、王様と、お付きの女官たちと楽しそうに歓談している。
そろそろ、屋台で忙しい人と、交代してあげなきゃね。
ちょっと涼しくなった秋の日のできごとでした。
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