ドーナッてんの?
亀です。暑いです。とほほです。
シカゴ名物ディープディッシュピザを作ったらサーシャにカロリーが高すぎると殴られた。ぐえ。でも、そう思うのならどうして残さないんだよ!ペロリと食べられてそんなこと言われても説得力ないよ!
俺がうんうん唸っていると、るーたんがこっそりやってきて、残りのディープディッシュピザを持ち去った。
向こうから、声がする。
「サーシャがおいしいっていってたの、本当なん!ぽちー一切れ食べるん?」
サーシャよ、おいしいと思っているなら殴るな。それから、ポチには、せめてふた切れはやれよ!
その時、空が快晴一転かき曇り真っ暗になった。
あ、このパターンは・・・・・。
案の定ラルフだった。えーと、リリーも一緒だ。
ちょっと違うのは、これはどうやら、もっと大人になったラルフのようだ。
「よお、この世界の俺ジャーン。相変わらずしけた面ジャーン!」
リリーがぺこりとお辞儀をする。あれ?こんなキャラだっけって、ギャー!赤ちゃん抱いているよ!よくみたら、リリーは赤毛を綺麗に、ひっつめている。どうみてもお母さんだ。うーん。
アテナ様、お前を助けろっていうじゃーん、ついでに子供見せにきたじゃーん。
うーん。最近子供づいているな。でも、かわいいなこの赤ちゃん。
シェールがいきなり、はむっと俺の耳をかじってきた。
「店長、ボク、いますぐにでも赤さん、産めるよ。」
すると頭の上に巨大なマシュマロが置かれた。そして後ろから抱きつかれた。
「そうですわ、ご主人様、ミリカにお任せください。」
なんなんだ!
「おい、この世界の俺!お前、フラフラしてないで、ちゃんと、落ち着いて子供つくれじゃーん、俺を見習うジャーン!」
そうだそうだと、シェールもミリカも頷いている。俺、涙目。
「それより、これを見るジャーン。」
おお、ドーナツか!!これはいい。
「じゃ、これで目的果たしたじゃーん。」
「ああ、素晴らしいですわ、ラルフ様。」
「何言ってるずじゃーん、お前が一番ジャーン!」
ラルフとリリーはちゅっちゅっし始めた。お前ら家でやれ!
そして、二人+赤ちゃんは、さった。うんうん唸りながら二人を運んでいるフクロウたちが、悲しげに俺をみた。うーん、合掌。
それにしても、ドーナツか。いけるかもな。
俺は、台所に入った。ケチャと、珍しくクモ山さんがいた。
クモ山さんと子供達はとっくに神化して、いろいろな世界のアテナ様をお手伝いしているらしい。うーん、アラクネの話が間違いだったというのは本当だったようだ。
俺は、ケチャとクモ山さんと、ドーナツの試作品を作った。作っている途中、シェールとミリカがべたべたしてきて、ケチャの目がこわかった。特に、ミリカの乳を恨めしげにみていたのは、気の毒だった。
いろいろな味のドーナツも作れるし、これで決まりかな?
皆様、いつもありがとうございます。亀ですが、頑張ります。ブックマーク感謝、感謝です!長い目でお付き合いください。よろしくお願いいたします。