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ケイトの憂鬱

亀です。いつもお越しいただきありがとうございます。

「マスター、はやく、ラルフ様に、アイスコーヒーと特上のサンドイッチを!私には、サラダねえ。」


リリーが猫撫で声で注文する。あいつあんなキャラだっけ?俺はちゃっちゃっと作り上げた。


隣では、ケチャが下ごしらえのためのジャガイモを包丁で剥いている。しかし、厚く剥きすぎじゃないか?もっと、薄くしてくれないと、店の経済が立ちいかん!


しかし、ラルフとリリー声がでかいな。常連もちょっと呆れ顔でちらちらと横目で見ているが、自分たちだけの世界を作り上げている。


「ああ、ラルフさま、すきすきすき。」

「俺だって、リリーのこと好きじゃん!最高にマブいじゃん!」


マブいって、あんたいつの時代の人ですか。俺は、テーブルにアイスココーヒーとサンドイッチそして、サラダを置いた。


「おう、お前の店、なかなかいいじゃん、まあ、俺の店ほどじゃないけど」

「あああん、ス・テ・キ。私もラルフさまのお店に連れてって〜」


ケッ、仲がいいこって。それにしてもこいつら、うるせえなあ。そうだ!


「どうでしょう!ラルフさま、リリーさま、おふたりだけの個室にご案内することができますが。」


すると、リリーの目がキラーン、と光った。


「おいくらですの?」


「銀貨1ま・・・・」「銀貨3枚です!」


サーシャ、お前、いつからそこにいた。


「まあ、おやすいわ!」


リリーは、お金をサーシャに払うと、案内されていった。ちょっと待つだー!!!!何すだー!!サーシャ、それ、俺のお金。あ、こちらを見て、サーシャはにや、と笑うと、ポケットに入れやがった・・・・・。く・・・・・・。


すると、向こうから、ととととと、と綺麗な少女が来て、俺につかまった。新しく来たリースだ。リースは俺の首に両手でぶら下がった。


それを見て、顔色を変えるサーシャ。ヤバイ。主に俺の命が。


すると、横から声がした。


「ボクの店長とっちゃだめー!」


この声は、シェールか。


その声に反応して、ケチャも台所から飛び出してきた。包丁を手に持ったままだ。


シャレにならんから、ヤメレ!


こそこそと声がする。


「修羅場だな。」「ああ、修羅場だ。」「ケっ、リア充バクハツしろ!」「お、俺のタクトちゃんが。」


最後に低い不気味な男の声がしたが、きかなかったことにしよう。


「かみさまー、リースなにすればいい?」


うーん、とりあえず、手を離してもらおうかな。俺の命が危険で危ない!


サーシャまで案内し終わったら、こちらにとって返してきた。うううう。


「おお、いつもタクト殿は、モテモテでよいなあ!」


空気を読まないケイトがでかい声を上げた。


「うーん、来週、見合いがあるんだけど、タクト殿、俺の婚約者だということにしてぶちこわしてくれないかなぁ〜。」


ふぅーとため息をつきながら、どでかい声でケイトがいう。


「あ、もちろんみんなには内緒だぞー!」


えーと、もはやどこから突っ込んだらいいのか?


常連も困惑して顔を見合わせている。


「ま。俺も猫ちゃん好きだし、タクト殿のハーレムに入れてもらおうかなあ。ガハハハハ、はぁ〜」


最後がため息だ。そんなに見合いが嬉しくないのか。


「わかりました。じゃあ」「ダメー!」「ケイトをハーレムにいれないで!」「こんなガサツなやつは反対」

「えーと、みんな、俺、単に見合いをぶち壊してあげようって、言おうと思ったんだけど、痛い痛い痛い」


リースが俺の首をぎゅってやるからしまって苦しい。なにはともあれ、お見合いぶち壊しか。


それより、さっきから、個室でへんな声が聞こえるけど、あいつら、なにやってんだーーーーっ!


ブックマークありがとうございます。本当に感謝感謝です。これからもよろしくお願い致します。

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